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グリーとJAXAが人工衛星データのVR/AR化で協力

グリーと国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)は2017年9月25日、コンテンツの共同制作などを目的とした連携協力に関する覚書を締結したと発表しました。VR/AR分野における人工衛星データの利用するニーズを開拓する目的です。

すでに、協業第一弾として全球降水観測計画「GPM」で観測された降水データを3次元の仮想空間の中で体験できるVRコンテンツ「世界一の雨降り体験VR」を開発。

2017年9月30日(土)に開催される筑波宇宙センター特別公開イベントおよび2017年10月11日から13日まで開催されるVR業界イベント「Japan VR Summit 3」にて展示される予定です。

今後、両者はこの取り組みおよび周辺領域を拡大するために、開発者育成を目的としたハッカソンの開催などを検討しているとのこと。

宇宙航空研究データとVR等の連携においては、NASAが多様な取り組みを加速させており、最近もVR技術を活用した遠隔操作コントローラ(リストバンド型AIコントローラ「TENZR」、NASAのVR宇宙飛行士訓練にテスト採用)や科学データなどに基づいた火星探索VRコンテンツ「MARS2030」を開発しています。

【関連URL】
・グリーとJAXA、VR/AR分野で相互連携
http://corp.gree.net/jp/ja/news/press/2017/0925-01.html
・全球降水観測計画/二周波降水レーダ「GPM/DPR」
http://www.satnavi.jaxa.jp/project/gpm/

蛇足:僕はこう思ったッス
 今回の取り組みとNASAのシミュレーション活用を対比させるのは無意味かと思ったのだけど、人工衛星データをVR/ARのリアリティをもって体感するのであれば、既存データの立体的可視化以上のことが不可欠だと感じた(そもそも地球に起こっている降雨状況を再現しているわけで、人工衛星でないとできないことなのかな?という疑問も少しある)。地球を見る観測衛星なら地球全体の自然現象をブラウズできるような、データ→VRの置き換え以上の取り組みを期待したい。
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