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クオンタムリープ代表の出井伸之氏がcrewwのアドバイザーに就任、事業創出プログラムに関与 【@masaki_hamasaki】

Creww (本社:東京都目黒区、代表取締役:伊地知 天 )が、2016 年 8 月 1 日付でクオンタムリープ代表 出井伸之 氏をオープンイノベーション専門のアドバイザーに迎え入れたことを発表した。

日本での「オープンイノベーション」提唱の先駆者である出井氏は今後、creww が 2012 年より実施している、大企業とスタートアップ企業、両者のリソースを掛け合わせたオープンイノベーションによる事業創出を目指すプログラムに深く関わっていくとのこと。

creww のプログラムを利用する、スタートアップ企業、大企業、両者へのアドバイスをはじめ、crewwが大学などの研究機関と実施するスタートアップエコシステムについてのプロジェクト監修を務めるようだ。

オープンイノベーションとは、自社の有する経営資源や技術に頼るだけでなく、社外からの技術やアイデア、サービスを有効に活用し革新的なマーケットを創造することをさす。

出井氏はcrewwに参画した理由として、
「日本の大企業は、本当に素晴らしい成熟をしています。優秀な人材、秀でた技術、潤沢な資本に加え、企業への信頼に基づいたブランドまでが全て揃っているのです。

一方、その成熟がゆえに、自己否定につながるような新しいトライを内側から起こすことは、構造的に困難であることも事実です。

反対に、そういった要素を持っていないスタートアップ企業には、市場の変革を狙いトライするエネルギーがあります。

この貴重なエネルギーを大企業がこれまで培った資産と掛け合わせることで双方へメリットのあるイノベーションを生み出すことができます。

大企業×スタートアップ企業というcrewwの目指すオープンイノベーションとは、素晴らしい大企業のリソースを効果的に活用し、スタートアップ企業との協業により日本発のイノベーション創出に光を当てる手段だと考えています。

私もcrewwへのアドバイザー参画を通して、この流れを推進することができれば幸いです。」と語った。

◆出井伸之氏
1937 年東京都生まれ。1960 年早稲田大学卒業後、ソニー入社。主に欧州での海外事業に従事。オーディオ事業部長、コンピュータ事業部長、ホームビデオ事業部長など歴任した後、1995 年社長就任。以後、10 年に渡りソニー経営のトップとして、ソニー変革を主導。退任後、クオンタムリープ設立。NPO 法人アジア・イノベーターズ・イニシアティブ理事長。

【関連URL】
・クオンタムリープ出井伸之氏 crewwアドバイザー就任
https://company.creww.me/advisors_idei-2276.html

蛇足:僕はこう思いました
Creww株式会社は、スタートアップコミュニティとオープンイノベーションプログラムの運営をしており、2016 年 10 月現在、登録スタートアップ企業数は2,300 社とのこと。出井氏の他にもアドバイザーとしては、日本ケンタッキー・フライド・チキン取締役・常務取締役、日本ペプシコーラ副社長、ナイキジャパン社長、を歴任した秋元 征紘氏、JASDAQ最年少上場社長で30社程のベンチャー投資を行う家入 一真氏などが就任している。あいおいニッセイ同和損保株式会社crewwコラボや、積水化学工業 Accelerator 2016、Tokyo Gas Accelerator 2016など、大企業とベンチャーをつなぐアクセラレータプログラムの先駆けとして、道を切り開いているようだ。オープンイノベーションでは、アジア最大のオープンイノベーションの祭典としてイノベーションリーダーズサミットが10月24日、25日に開催される。ベンチャー企業と大企業の交流が一層加速していくことを願ってやまない。
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