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映画「ドラえもん」の中でしばしば登場する翻訳用ひみつ道具「ほんやくコンニャク」。異なる言語を操る人と会話ができるようになる夢の道具なのはご存知の通り。それを実現するデバイス「ili(イリー)」の実証実験が2017年3月13日、東京メトロ(東京地下鉄)の銀座駅 旅客案内所で行われました。
翻訳といえば、最近はスマートフォンのアプリの翻訳機能も格段に進歩しており、どんな言語でも大方理解することができるようになってきていますが、会話となるとそうはいきません。いちいち、スマホを開いて検索したり、発音を確認していてはやりとりも成立しないのが現実です。
今回の実験では、デバイス「ili(イリー)」のインバウンド観光客に特化したバージョンで、係員向けに日本語→英語、日本語→中国語のデバイスを、顧客向けには中国後→日本語、英語→日本語のデバイスを、計4種類用意し、最近増加傾向にあるインバウンド旅行者を想定したシミュレーションを行うというものでした。
ボタンを押して話すだけで、ほぼ瞬時に(運営側は0.2秒と説明)翻訳された内容が読み上げれる仕組みで、実際のやりとりを見ている限り翻訳の精度さえ担保できればスムーズに対話ができるように感じます。
今回の実験にしようしたデバイス「ili(イリー)」は、法人向けを対象に提供するインバウンド旅行者対策の「ili for Guest」として今回初めて公開されるもので、価格は1ライセンス月額3980円(デバイス1台のレンタル代込みで申し込みは10ライセンスから。別途管理端末の購入費が発生するとのこと)。
「ili(イリー)」はインターネット接続が不要の端末で、辞書データなどを本体に保存しています。そのため、利用動向を分析して、頻出度の高い単語を登録できる機能なども提供するとのことです。
「ili for Guest」のサービス開始は2017年6月より。すでに国内外3000社から申し込みがあったとのことです。
【関連URL】
・音声翻訳デバイス「ili(イリー)」
http://iamili.com/
・ログバー
http://www.logbar.jp/