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起業家や投資家が一同に集う大規模カンファレンス&ネットワーキングイベント「IVS」が、栃木県のリゾート地「那須地域」で開催されている。「IVS2021 NASU」の会期は2021年11月17日(水)から19日(金)まで。
オープンエア会場やコテージなどで展開
最大の目玉は、遊園地「那須ハイランドパーク」周辺施設を中心とした、複数のオープンスペースやコテージなどを活用した大小さまざまなプログラムが展開されている点。
会場周辺には、グランピングテントやテントサウナなどが設営されるほか、スタートアップや地元企業のブース展示、oViceが展開する会議用スペースなどが用意され賑わいを見せている。
ナスコンバレー、地域を巻き込んだIVSの新しい取り組み
今回、栃木県那須エリアで初開催となった「IVS2021 NASU」は、これまでのIVSの取り組みとは一線を画している。大きな違いは、栃木県および那須塩原市と共同開催というスタイルを取っている点。
カンファレンス・プログラムに各行政の首長が登壇するだけではない。「IVS2021NASU」の背景には、東京ドーム170個分という私有地を含む広大なスペースを使ったさまざまな実証や社会実装の展開を軸に、この地域をワーケーションやビジネス機会創出の場としていく「ナスコンバレー」という大がかりな構想がバックに流れており、その一役を「IVS NASU」が担うという構造になっている。
ナスコンバレーは、LIFULL 代表取締役社長 井上高志 氏を代表理事とした一般社団法人ナスコンバレー競技会が活動の主体となる。理事には、日本駐車場開発 代表取締役社長 巽一久 氏、SUNDRED 代表取締役社長 留目真伸 氏、デジタルシフト 代表取締役会長 鉢嶺登 氏が名を連ねている。
ナスコンバレーへの期待
ナスコンバレーは、那須の魅力的なリゾート地に位置している。広大な敷地に、多数の別荘やコテージが建てられており、売買が盛んな上に、遊休期間の貸し出しも行われている(繁忙期に限らず過半数が埋まるほどの需要がある)。ナスコンバレー文脈のワーケーションはこうした遊休スペースを効率良くリーズナブルに利用できる構造になっているだけではなく、広大なフィールドでドローンや自動運転、各種サービスなどの実証から実装までを行政などの支援を受けながら展開できるという魅力がある。
(以下、写真は、ナスコンバレーの会員企業であるVFRが展開するドローンを使ったコンテンツ=サプライズで指輪を輸送)
なにより、今回、この那須で「IVS2021 NASU」が開催され、数百人規模の起業家や投資家が集まり、この地の魅力を体感したことで、ナスコンバレーの未来への大きな一歩が踏み出されることになるだろう。
なお、19日に開催される目玉コンテンツスタートアップ・ピッチイベント「LAUNCHPAD」の優勝者には、このエリアで3000〜4000万円で販売されている別荘一棟がプレゼントされるとのこと。
【関連リンク】
・IVS2021 NASU