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日本は中国よりもアジアのスタートアップに投資している

 

シンガポールを拠点に主に地域のテック系情報メディア&コミュニティを展開する「Tech in Asia」(テック・イン・アジア)2018年7月23日、独自の調査レポート「アジアのスタートアップエコシステムにおける日本の投資家の大きなインパクト」を公開しました。

その中で、日本の投資家がアジア各国へのスタートアップへの投資を積極的に行っており、その額は2017年まで中国よりも多くの金額になっていることが明かになっています。

日本のスタートアップシーンは、世界各地で発生しているような熱量を帯びているようにはみませんが、投資家らはアジアのスタートアップエコシステムへの関与を着実に進めており、ソフトバンクをはじめに、アジア各国のユニコーン企業への投資実績もあることもあわせて明らかになっています。このレポートでは、中国・日本を除くアジアのユニコーン30社のうち、日本の投資家は15社に投資を行なっています。「投資先のスタートアップを国別で見るとインドがもっと多く、業界別で見るとEコマース企業が最も多い」(Tech in Asia)とのことです。

日本企業が投資しているアジアのユニコーン企業(中国/日本企業は除く)

しかしながら、2017年以降中国の対アジア投資は加速しており、日本のポジションが維持され続けられるかどうかは現時点では不明です。

Tech in Asia Japan シリーズレポート Vol.1:
『アジアのスタートアップエコシステムにおける日本の投資家の大きなインパクト』

→ダウンロード https://jp.techinasia.com/2018/07/23/techinasia-whitepaper1/

■目次:
(1) アジア市場が急増する基本的背景
(2) 投資トレンド
 2-1. アジアスタートアップへの投資動向(全体)
 2-2. 日本のアジアにおけるスタートアップ投資動向
 2-3. 日本/中国のアジアにおけるスタートアップ投資動向比較
 2-4. 日本の企業の投資動向(案件数/投資額)
 2-5. 2015-2017年の日本の投資家による注目投資案件
 2-6. アジアスタートアップへの投資額が多い企業TOP5
(3) アジアのユニコーン企業と日本企業/スタートアップの関係

【関連URL】
・[リリース] 実は日本は中国よりもアジアのスタートアップに投資している!? 「アジアのスタートアップにおける日本の投資動向」を公開

蛇足:僕はこう思ったッス
この3〜4年、日本のスタートアップはいくつかの成長企業を生み、投資資金の増大やオープンイノベーションなどの成果を生んだ。しかし、残念ながら、グローバルのスタートアップブームからは完全に取り残されてしまった。さまざまな原因が考えられるが、その状況を打破しようと挑戦を続けたのはかつてのスタートアップであったことを忘れてはならないと思う。大切なのはこれから。特に私たちのようなメディアの責任はとても大きいと思う。これからの1年、先駆者らとともに突き抜けていきたいと思う。

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