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「買収も積極的に」レシピ動画 クラシル のdelyが33.6億円の資金調達

レシピ動画「kurashiru [クラシル]」を運営するdely社は2018年1月22日、総額33.5億点の資金調達を発表しました。累計資金調達額は約70億円となり、今後の動きに注目されます。

今回の33.5億円の増資は、ソフトバンク・YJ2号投資事業組合・YJキャピタル・アカツキ・ユナイテッド等を引受先とする第三者割当増資により実施されています。

delyは、代表の堀江裕介氏が慶應義塾⼤学在学中の2014年に創業。2016年2⽉よりレシピ動画サービスを開始。2017年12⽉にはアプリダウンロード数が1000万に到達するなど急成長に注目が集まります。

主力事業成長+新規事業創出

今回の増資に伴い、dely社主⼒事業「クラシル」の拡⼤に加え、新たな収益源となる新規事業創出に着手する計画です。新規事業創出には、企業買収(M&A)なども「積極的に行う」と表明しています。

【関連URL】
・日本最⼤のレシピ動画サービス「クラシル」を運営するdely株式会社、総額33.5億円の第三者割当増資を実施
https://www.dely.jp/notices/133

蛇足:僕はこう思ったッス
長らく日本はM&Aにより新規事業創出が停滞している中で、急成長するスタートアップに資金が集まり新たな成長サイクルを生む流れは期待感がある。一方で買収による成長で思い出すのは2000年頃のシリコンバレーバブル期。HPを中心にどんどん中小企業が買収によって飲み込まれていったが、見事にバブルがはじけ何も残さないまま消えていった。その発想の根幹には「何でも取り込み多角化できる」という盲信があったように思う。delyの場合、創業から短期間に2度のピボットしているわけで、軸足は体得しているはず。メルカリのような同じ土俵にいる急成長スタートアップも企業の強みを活かしたM&Aを展開している。日本のスタートアップは遂にシフトアップする!と感じさせるニュースだった。

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