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近くのお店でLINEポイント獲得、スマホで店と顧客をつなぐ「SHOPPING GO」が本日(12/7)スタート

2020年のキャッシュレス化40%の流れの先駆者となるべく、商業の世界のIT化が激しくなりつつあります。その最先鋒企業であるLINEは本日(2019年12月7日)、実店舗で商品購入時にLINEポイントが獲得できる新サービス「SHOPPING GO」の提供を開始しました。

SHOPPING GOはリアルとスマホをつなぐのでしょうか?

「SHOPPING GO」は、普段使っているLINEはアプリに統合されたサービスで、「LINEウォレット」もしくは「LINEショッピング」に掲示されたボタンを使って、すぐポイント還元のためのバーコードを発行することが可能です。

買い物したい実店舗では、購入時にそのバーコードを表示することでLINEポイントを獲得することが可能です。毎カード機能などとも連携しており、LINE経済圏の中の主力サービスとして位置づけられています。

実際の利用には、事前に利用したい「SHOPPING GO」対応店舗のバーコードを取得する必要がありますが、GPSに連動しており現在地に近い「SHOPPING GO」対応店舗を検索することも可能。

本日(2019年12月7日)時点では、日本国内の「earth music&ecology」 286店舗で利用可能で、2018年内には「ビックカメラ」「コジマ」「ソフマップ」でも導入が予定されています。

“経由”サービスをオンだけでなくオフラインでも

LINEが発行するリンク経由でオンラインショップを利用するだけで、購入金額に応じてLINEポイントが還元される「LINEショッピング」がスタートしたのは2017年6月。現在の会員数は2200万人を突破しており非常に好調で、この流れをオフラインの実店舗に持ち込んだのが「SHOPPING GO」ということになります。

すでにLINEは、大手向けに実店舗で使える割引クーポン発行サービスをスタートしていますが、遡ること2017年12月、大手ECの実店舗でバーコード経由でLINEポイントが還元されるキャンペーンを実施したところ、店舗全体の購入者の約3割がこのキャンペーン経由で商品を購入することがわかっていたとのことです。

「SHOPPING GO」の取り組みは、単なるポイント還元のためだけの仕組みではありません。購入した店舗で、お気に入りの商品があったら、それを「LIKE」しておいてあとでECで購入したり、購入店舗に近づくとLINEでお知らせが届くなど、実店舗と消費者との関係がより近くなるという仕組みになっています。

「SHOPPING GO」導入店舗では今後、オンライン・オフライン双方の在庫データをを提供することが可能になるなど、店舗のオムニチャネル化を推進するプラットフォームへと進化するということです。2021年中に、導入店舗数2万店舗導入を目標。

【関連URL】
・[リリース] LINE、バーコードをかざすだけで実店舗でも「LINEポイント」がもらえる 「SHOPPING GO」を12/7より提供開始

超蛇足:僕はこう思ったッス
商業を営んでいる人にとってはかなり衝撃的な内容。中小企業の導入ハードルを乗り越え、プラスの効果がどれだけあるか?というのが焦点になるだろう。重要なのは、商業人のマインドをどう崩すか?という点。さんざん「ITで儲かる」といわれたものの、プラスの効果なんてほんとにゼロじゃないか?と思うくらいひどい状況が20年近く続いてきたわけで、かつ人材不足、店舗運営の負担の大きさを鑑みても、技術だけじゃなく経営や現場を鳥瞰してこうした魅力的なサービスを導入できる流れを生み出さないといけない。

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