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NTTタウンページが「Wix.com」と提携、800名体制で中小店向けデジタルマーケティングを支援

Wix.com NTTタウンページ
写真)左・NTTタウンページ 代表取締役社長 酒井紀雄氏、Wix.com President兼COO ニール・ゾハール氏

NTTタウンページは2019年9月5日、世界で1億6000万人以上のユーザーを持つ簡易ホームページサービスを展開するイスラエルの「Wix.com」と戦略的業務提携を締結し、日本国内の中堅・中小企業のデジタルマーケティング支援を展開すると発表しました。

これによりNTTタウンページは、Wix.comを日本向けにアレンジした「NTTタウンページ Digital Lead Powered by Wix」を独占的に扱うことになり、今後、800人の営業担当社および電話サポートを通じて、全国の100人以下の中小企業と付き添いながら課題を解決したい考え。開始後1年の目標は1万アカウント。今後半年で方向性を確認しながら展開していくといいます。


NTTタウンページは6600万部配布

NTTタウンページは前身となるNTT番号情報の設立から数えて21年目。かつては電話番号を調べるための冊子として誰もが知るものでしたが、時代の移り変わりにあわせて事業を変化させ続けてきました。

タウンページ(電話帳)事業は現在も健在。約700万の店舗・事業所情報が、約1900の業種ごとに分類された著作物。6600万部を配布しているほか、データベースの提供を行っています。特に国内カーナビ向けタウンページデータベースのシェアは100%と圧倒的な優位性と持つ上、電話帳の配送およびiタウンページを含めた広告プラットフォームとしての活動を行っています。

中小企業向けホームページは過去18年間で21万件手がけており、今後「NTTタウンページ Digital Lead Powered by Wix」の登場で、NTTタウンページの社員2100人のうち営業部隊800人が企画の相談から制作、集客施策の実施まで付き添ってサポートしていくといいます。

「NTTタウンページ Digital Lead Powered by Wix」

Wix.comは「プログラミングやデザインの知識がなくても、誰でも簡単にホームページが作れる」をコンセプトに2006年に創業。2012年に日本語化を果たした後、2015年に米NASDAQに株式上場を果たしています。

現在は19言語、190か国で1億6000万人以上のユーザーがおり、有料プラン「プレミアムユーザー」は430万人。日本法人は2019年7月に設立した日本法人を含めて世界8カ所に事業所を構えます。

Wix.comは、誰でも使えるサービスとして、日本でも数百万のユーザーが使用中。単なるウェブページ作成サービスではなく、Googleマップや動画などを活用する200以上の機能を付け加えることが可能。

「NTTタウンページ Digital Lead Powered by Wix」は、すでに日本で提供されているWix.comを強化し、NTTタウンページ専用仕様に仕立てたもの。

Googleの検索エンジンへのインデックス登録が数十秒で完了する強みに始め、新たに日本語フォント20種類を追加しているほか、数千点の写真素材および業態・業種に応じた目的別のテンプレート数百点を追加。

店舗向けを強くイメージし問い合わせフォームや見積もり、予約機能を用意。顧客データベースの提供もあわせて行うことで、見込み客へのメール送信なども行えるようになっています。

価格は独自ドメイン込みで月額7000円(税別)から。申し込みは年間単位で、ページの更新や機能の追加、マーケティング施策の追加で都度料金が発生する仕組み。機能は現時点で250種類。GMOイプシロンの決済サービスも提供可能。今後、ニーズをみながら拡張する考え。

NTTタウンページ側は、事前コンサルティングから、企画・制作まで料金内で対応。検索ヒット率を高めるキーワード設定からアクセス解析に基づくコンサルティング、課題に応じた問い合わせや予約などの機能などの提案や運用代行、見込みデータベースからメールキャンペーンによる売り上げ増加までフルサービスを提供するとのことです。

【関連URL】
・[公式] NTTタウンページ「デジタルリード」

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