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音響メーカーのオンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンが2017年8月8日から桐や炭など和楽器の素材を使った高級スピーカーの先行販売を開始しました。価格はスピーカーとスタンドの限定5セットで120万円。オンキヨーのスタッフがセッティングまでするアンプ/CDセットが限定5セットで130万円という極めて高額な製品です。
こうした高級スピーカーというと大きなものをイメージすると思いますが、拍子抜けするほど小さなサイズ。これが室内をゆるがすほどの響きをもたらすのです。
異端の発想ーいかに「生きた音」を鳴らせるか
この「桐スピーカー」は、自然界のさまざまな環境音を聴くことができる日本人の感性に着目し生まれた物です。聞こえない音、身体で感じる音を実現するという目的で生まれたののです。
通常のスピーカー開発では、余計な振動は減らし、なるべく余分な音を響かせないように開発していくのに対し、この「桐スピーカー」はいかに響かせるか、生きた音をどう鳴らせるかという、まったく異なる発想、異なる考え方で生まれています。予算についても度外視、普通なら世の中に出ることがないようなプロセスで開発が進められていったといいます。
最適な振動を得るための技術を突き詰めた
とはいえ、初めから「生きた音」を再現するために開発が進められたものではありません。
始めにあったのは、技術者のパーツ開発の追求です。スピーカーユニット・胴体・キャビネット・形・素材。これらの技術シーズを発展した先に和楽器こそが理想の原型であり、桐という素材を採用しようという結論に至ったとのことです。
胴体は桐、スピーカーユニットには鋼鉄の1/5の軽さで5倍の強度を持つバイオマス素材セルロースナノファイバー(CNF)を使った振動板や楮(こうぞ)の木や針葉樹パルプなどを採用。
振動板には天然素材の「にかわ」を使い、接着部に高級な墨素材を使うなど、徹底的な和楽器系素材を採用しつつ、徹底的な物としての振動の適正化をはかることで、自然で明瞭な音を実現しています。
筐体の桐素材は、和楽器でも使われる堀りを施しており、内部での反射音を避け、濁りを排除するなど、シミュレーションによる徹底的な動的歪を改善しているとのことです。
和に最適な
実際「桐スピーカー」のサウンドを聴くと、そのサイズからは想像もつかないような音の広がりに驚かされます。とげとげしさがなく、やわらかく表現豊かな音は特に和室に合いそうな印象さえ受けます。
「桐スピーカー」は限定で10セットのみの期間限定販売とのことです。
【関連URL】
・和楽器に学び、桐を用いた楽器スピーカー。|未来ショッピング
https://nikkei.en-jine.com/projects/onkyo