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ゴミ拾い大会「PIRI-CUP」で見るソーシャルメディアx善意の力

(画像:ピリカユーザーのHOME画面。14万超のゴミ拾得投稿と7万超えるユーザーからの感謝が表示されている)

 ピリカが主催するゴミ拾い大会「PIRI-CUP」が2014年5月3日に開催された。

 5月3日=「ゴミの日」にちなんだイベントは、今年で3回目。参加は無料で、ピリカが提供する無料のゴミ拾いアプリ「PIRIKA」を使用してゴミ拾いの模様を投稿してその数を竸うもので、昨年は30,000個のゴミが拾われたが、今年は10万個超を目標としている。

 ゲームアプリと違いこのレースは本当にゴミを拾っていかなければならない。果たして昨年のゴミ拾得数を更新できるのか?気になるところ。

 実際どうなったかというと、以下のグラフの通り。

 目標の10万個を大きく上まわり、なんと約8倍の23万7630個。1日あたりの数なので、1時間で9900個、1分で165個が拾われたことになる。
 
 コンテストのトップユーザーは数千個を拾っており、仮に特定の地域で集中的に実施したら、目に見えるゴミのほとんどを掃除できたに違いない。

 イベントでは上位入賞者にはスポンサー賞として賞品が出るものの、これだけの労力を労働として換算しては見あわない。ゴミ拾いは決して楽でも楽しいものでもない。作業後の爽快感はあるかもしれないけど。

 ところが、ユーザーは自らグループを形成したりと社会貢献へ衝動をかきたてられている実態がある。もちろん、感謝を伝えるボタンの機能の存在の影響もあると思うのだが、誰かの為に、この環境のためにと献身的に行動しているとしか思えない。社会貢献が可視化されることで、善意の連鎖も発生しているのだろう。

 ピリカの理念は「世界中の不法投棄ゴミ問題を解決する」ということ。強い思いは、少しずつ、人々の気持ちに火をつけているのかもしれない。



【関連URL】
・【最高記録更新】オンラインごみ拾い大会PIRI-CUP2014で拾われたゴミの数は237,630個! – ゴミ拾いアプリPIRIKAの世界がきれいになるブログ
http://pirika.hateblo.jp/entry/2014/05/04/164236
・PIRIKA(ピリカ)が世界1位、ドイツ「ecosummit」のオンライン投票で 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/pirika_get_the1st_eco13_nominees.html

蛇足:僕はこう思ったッス
GW中に、ゴミだらけの観光地をみて、いろいろと考えた。ゴミ拾いは勇気がいる。誰かと敵対する気持ちも必要になることもある。けれども、子供達と一つ一つを拾っていくうちに、怒りや不安は消えさり、使命感みたいなものが浮上してきた。労働なのだけど、種類の違う労働。誰かに貢献できるだろうという希望の光を見いだすことができるような気がした。

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