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ロシアIoT情報: ウェアラブル市場が成長の予感

[読了時間: 5分]

Давно не виделись (久しぶりです)! アユーシャです。今回はロシアでウェアラブル市場が拡大しつつあるという話題をお届けしていくで!

家電量販店の売り上げから

モスクワ・タイムズ紙をはじめとする複数のソースは、2015年夏頃からモスクワを中心にウェアラブル端末の販売台数が伸びていると報じている。AppleWatchのような高価な端末はもちろん、手軽なフィットネス系のデバイスへの人気が流行をけん引しているという。

ロシア最大の家電量販チェーン M-Video の広報担当者によると、ウェアラブル端末の売上の 85% 以上はフィットネスタイプの端末だという。別の家電量販店 Eldorado の担当者は、専用モバイルアプリの使いやすさや UI の分かりやすさも人気を支えているのでは、と答えている。端末の価格帯は 5,000 ロシアルーブル(約8,300円)以下か、AppleWatchに代表される高額のものの2つに大きく分かれる傾向にある。

ECサイトのレビューとランキングから

とはいうものの、フィットネス系端末のECサイト Fitness-gadget.ru と携帯ショップのオンラインサイト Svyaznoi のレビューでは、端末の仕様とサービスについてネガティブなコメントが多く見られる。一例を挙げると、ロシア語での説明書がない、スマートフォンアプリと連携しないと機能が少ない、防水機能がない、値段が高すぎる、アップデート後にクラッシュが起きる等だ。特に非英語圏のロシアにおいて、英語でのみサービスを展開するのはかなり厳しいと思うのだが…。

Svyaznoi のランキングでは、AppleWatchとSony Smartwatch 3、また子どもの見守り端末が人気だ(2016年5月時点)。フィットネス系に限らず、徐々に用途が広がってきたということだろうか。

ロシア人の若者がウェアラブル端末に期待するもの

モスクワ在住のIT業界で働く20代の友人たちは、Fitbit や Nike FuelBand を身につけていることが多い。これは新しいサービスを使ってみたいという好奇心だけでなく、自身の健康やスタイルにかなり気にかけているからだ。俗に言うロシアンタイマー(注: 一定の年齢になると容姿に変化が訪れることを指すネットスラング)は、彼らにとっては深刻な悩みなのだ。

「ロシア人はね、若い頃からお酒をたくさん飲んで、肉やチーズをたくさん食べて、あまり運動もしなかったんだ。僕の両親もそうさ。でも、僕は違う。体重や体脂肪率をコントロールして、フィットネスをして、睡眠時間も眠りの深さもアプリで管理してる。英語も話せるし、海外でも仕事ができる。…これって、アメリカ人と一緒だろ?」(20代男性、ロシアの地方都市出身)

【関連URL】
モスクワ・タイムズ (英語) http://www.themoscowtimes.com/
PRIME BIZ (英語) http://www.1prime.biz/ 

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