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シリコンバレーでは当たり前? モバイルアプリでユーザーの離脱を防ぐテクニック

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アプリユーザーのリテンションレート(維持率)は、インストールから3日で77%、1ヶ月後には90%まで低下することをご存知でしょうか? このリサーチは、去年、シリコンバレーを拠点に活躍する起業家、Andrew ChenQuettraによって発表されたものです。

開発に時間とお金を費やし、加えてプロモーションまで行ったのに、3日でユーザーに離脱されるのは非常にもったいないですよね。

そこで今回は、海外のアプリでよく見られる初期の離脱を防ぐテクニックをまとめてみました。

Onboarding(オンボーディング)

新規ユーザーにアプリの目的を達成してもらうために知識やスキルを身につけてもらうプロセスです。アプリでは主にチュートリアルのことを指していますが、気をつけなくてはならない点があります。それは、ユーザーは全くの無知ではないということです。
例えば、スライド式で使用方法などを説明するウォークスルー(下画像:1)を用いた場合、多くのユーザーが内容を読まずに次のページ/スライドへ移行しようとします。このようなユーザーには、必要な場面に応じて機能を説明するコーチマーク(下画像:2)を使用して最低限の情報を提供し、すぐにアプリを使用できるようにしましょう。ある程度のレベルでスマホを使いこなしているユーザーにとって、親切すぎるチュートリアルは煩わしい行程に他なりません。


画像1
画像2

Empty State (エンプティー・ステイト)

何かしらの原因でデータが取得できず、コンテンツが正常に表示されていない状態です。主な原因は3つあります。

  1. First Use (ファースト・ユース)
    ユーザーがその機能を初めて利用する場合。例えば、お気に入りをまだ登録していない状態など。
  2. User Cleared (ユーザー・クリアー)
    ユーザー自身がデータを消去し、表示されるデータやコンテンツがない場合。例えば、閲覧履歴を削除した状態や、商品購入してカートが空になった状態など。
  3. Error (エラー)
    ユーザーが入力したデータとアプリが保持しているデータが合致せず、コンテンツが表示されていない場合。また、インターネットの接続が切れて必要なデータが表示できない場合。例えば、検索結果が0件の状態など。

これらの画面で必要なことは、この状態を「行き止まり」にせずユーザーを次のステップへ誘導することです。そのための情報を上手に伝えないとユーザーは確実に離脱します。コンテンツの量はできるだけ減らし、グラフィックなどを用いて伝えたいメッセージをシンプルに表現しましょう。

Feedback(フィードバック)

フィードバックは、ユーザーが起こしたアクションに対して表示されるメッセージです。入力を間違えた際に表示されるエラーメッセージや、正しく入力された際に表示される承認メッセージなど様々な場面で表示されます。特にユーザーが何かを達成した際に表示されるフィードバックは、ユーザーに満足感や喜びを与え、そのアプリをまた使いたいと思わせるきっかけになります。


アプリをリリースした後、少なくとも30日間は全ての画面でDAUを計測しましょう。もし、すぐユーザーが離脱する傾向が現れるようであれば、今回ご紹介させて頂いた画面を見直してみてください。きっと離脱ユーザーは減少するはずです。

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