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今目にしている文章が読めない人たちは少なからず存在します。病気などで文字が見えない・読めない人、知らない言語で書かれた文章も該当すると考えれば、相当多くの人が対象となります。
「OTON GLASS」は、目の前にある文章を自動で判読し、読み上げてくれるメガネ型デバイスです。使い方は簡単、メガネを着用し、読みたい文章を目前にかざすだけです。
メガネと小型の筐体はケーブルで接続し、そこからスピーカーで発音する仕組みです。
メガネに搭載したカメラからクラウドへ
「OTON GLASS」は、メガネに搭載したカメラを通じ、文章を撮影し、そのデータをクラウドサービスに送っています。
そのため、文字の判別や音声化はもちろん、サービスを組み合わせることで翻訳をすることも可能になります。
金沢21世紀美術館で実験型展示会
金沢21世紀美術館で「OTON GLASS」の展示会が行われ、文字の読み上げや翻訳機能が実証されるなど、利便性の高いプロダクトとして日々開発が続いています。
「OTON GLASS」を開発した代表取締役社長の島影圭佑氏は「もともと、父親が脳梗塞の後遺症で文字が読めなくなってしまい、それを助けるために発案したものです」と、文字で困る人たちの意見を聞きながら、より小型でより便利なプロダクトとして2018年にも出荷を開始したと考えています。
【関連URL】
・OTON GLASS
http://otonglass.jp
蛇足:僕はこう思ったッス
本当のハンズフリー翻訳マシン。ドラえもんの「ほんやくこんにゃく」みたいな存在に思えた。リアルタイムで会話を翻訳するデバイス「ili(イリー)」みたいなものがあるけど(参考「リアルほんやくコンニャクは使えるか? 東京メトロで音声翻訳デバイス「ili(イリー)」実証実験」)、まずは看板や説明書が読めなければ細かい質問もできないわけで、そういう意味では「OTON GLASS」は一般の海外旅行者などでも十分な可能性があるように思う。また、マイクロソフトがスマホアプリで似たようなもの「Seeing AI」を展開しているのだけど、これはちょっと方向性が違う。いずれにせよ、テクノロジーが人の脳を支援しはじめていることだけは間違いない。