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Ringが表参道に体験型ショールームをオープンする理由【@maskin】


[読了時間: 2分]

 日本人チームによる指輪型インターフェイス「Ring」が2014年10月30日、日本に上陸する。

 既に北米で出荷が開始されており(話題のRingが出荷開始、1年前の発表から現在までの変遷にみる未来へのコンテキスト 【@maskin】)日本にも出荷が可能となっていたが、今回改めて日本上陸と位置付け、東京の表参道に期間限定の体験型ショールームをオープンする運びとなった。期間は、2014年10月30日(木)から2014年11月3日(月・祝)までの5日間。


(写真) ショールーム内部。Ringを着用するログバー吉田卓郎 社長。

ご存知の通りRingは、米クラウドファンディング大手KickStarterでのキャンペーンが開始1日半で25万ドルを達成。最終的には獲得金額88万ドルとなるなど欧米で大きな注目を集めたが、デザイン変更や予定されていた出荷タイミングのずれから不安視する声が続出している。

開発元のログバーによれば「キックスターターの出資者の方には既に発送を開始し、毎日出荷し続けている状態。2014年11月中にも全ての支援者の方々にお届けが完了する」とのことで、現状打破に向け一気に動きたい考えだ。

共感体験の連鎖

 限定ショールームは、表参道ヒルズの路面側に展開。平日、休日かかわらず多くの人が行き来する場所。入口でレクチャーを受け、多様なレバイスが並ぶフロアでRingをプレイする仕組みだ。

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Ring Store表参道ヒルズ限定店舗
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期間 :2014年10月30日(木)~2014年11月3日(月・祝)
営業時間:11時00分~20時30分(*最終日11月3日は19時で終了)
開催場所:表参道ヒルズ西館1F
 
 Ringで魔法をかける姿は路面から丸見え、開店初日となる本日(30日)は「若い方や女性の方も足を運んでいただいておりますー!」(吉田社長)とのこと。

Ring体験者の「おおっ!」という感動と、それを見ている一般の方の興味関心の増大が連鎖する空間に仕上がっている。

体験をデザインする

 こうした空間の演出は、実はログバーが得意とするところだ。

彼等はこれまでバーをITで拡張する試みや、一般向けイベントで来場者を巻き込みながら斬新かつ新しい体験を実に派手な形で一気に演出することを得意としてきた。


(写真) 2013年5月、TechWaveが静岡県清水市で開催したITイベントでログバーが展開したShakeというサービスのデモ。子供から大人まで夢中になっている。

吉田社長はこういう。

「こういったプロダクトは言葉で説明するよりも体験していただくのが一番わかりやすいです。
例えばRingでライトを使ってオンにするという体験は本当に自分が魔法使いになった!と思ってしまいます。
体験者のみなさんがジェスチャーを成功したときに”おお~~!!!!”っといっていただけると本当にうれしいです!(^^)!」

キーワードは体験。吉田氏ひきいるログバーのプロダクトにはすべて「体験をデザインする」という要素が組み込まれていた。

海外でのデモで評価されたのは、プレゼンテーションの派手さや上手さだけではなく、誰もがイメージしやすい体験を明確にしていたからと言える。だからこその表参道という目貫き通りがフィットすると言えるだろう。



【関連URL】
・Ring
http://logbar.jp/ring/en/
・話題のRingが出荷開始、1年前の発表から現在までの変遷にみる未来へのコンテキスト 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/ring-how-it-makes.html
・指一本で操作、日本発「Ring」型ジェスチャーデバイスが登場 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/logbar_ring_will_arrive.html



蛇足:僕はこう思ったッス
価格は269.99ドル。Moffなどが数十ドルということを考えると高額とすら感じるが、表参道のショールームに足を運ぶと適切な価格設計に思えてくるから不思議だ。グイグイ前進するログバーは、ある意味成功しているが、おそらくこれからが本番となるだろう。その時、この強気姿勢がどう作用するか注目したい。
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