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政策ではなく政治家自身の人柄を伝える政治クラウドファンディングサイト『PUSH UP!』@dicek_8

[読了時間: 2分]
一般社団法人(申請中)プッシュアップ(代表:高橋浄久)は2013年7月8日、政治クラウドファンディングサイト『PUSH UP!』(プッシュアップ)をリリースした。国政地方問わず個人献金を望む志のある議員立候補者を募り、順次拡大していく。


プッシュアップは、2012年の衆議院選挙時に話題になった「動きのあるパラパラ漫画風候補者ポスター」の仕掛人でもある高橋氏の仕掛ける新しい試み。クラウドファンディングの仕組みを利用するが出資扱いではなく、寄付型後方支援サイトとして個人からの寄付を募る。


政治と世間との温度差を縮めたい

政治にまったく興味のなかった高橋氏が興味をもったのは2012年の衆議院議員選挙だったという。話題にもなったポスターで初めて政治に触れた高橋氏だが、ショックを受けたのは世間との温度差だった。

「法で決められたことだから仕方ないが、選挙期間中にハガキを書いたり電話をしたりとFacebookやLINEといったインターネットに慣れている自分からすればあまりにもかけ離れていた。」と高橋氏は語る。

政治を知りたくても自分のような無関心層には政治に触れるチャンネルがないことを痛感する一方、候補者自身の面白さに惹き寄せられた。

「選挙期間中候補者は本当に時間がなくて、有権者は候補者自身の人柄まで知る事はなかなか難しいんですよ。自分自身、同じような政策ばかり話す候補者に違いを見いだせなかった。そんな政治に興味のなかった自分が、選挙を手伝っていく中で、色んな人たちの想いを背負っている候補者の根っこの部分の面白さに気付いたんです。惹き寄せられる魅力的な人たちがこの世界にはたくさんいると気付きました。」

そこでインターネット選挙活動解禁にあわせてクラウドファンディングに着目し、準備を開始。候補者の面白さを惹き出し無関心層に訴求することで、政治家自身の物語から結果として政治に触れる1つのチャンネルになりたいと高橋氏は続ける。


選挙という点でしか捕らえられなかったものを線にしていきたい。

最初はクラウドファンディングの文脈でみていたが選挙が終わったあともフォローすれば、今まで”選挙という点でしか観る事のなかった政治家を線で観ることができる”のではないかと考えるようになったという。今後はインターネットの特長でもあるアーカイブを活かして、その候補者自身の文脈をわかるようなメディアを目指して行きたいと語る。

寄付総額を目標とするのではなく、候補者の立候補に関わる供託金をそれぞれの候補者が集めることができることをまずは目指している。

【関連URL】

・PUSH UP!(プッシュアップ)
https://pushup.jp/

蛇足:筆者の視点
ネット選挙活動解禁後初めての国政選挙として注目される今回の選挙。その多くが宣伝である一方、インターネットを使って今迄では知る事がなかった政治家本人の人間性を知る事が出来る「PUSH UP!」、政治の新しい可能性を感じた。

著者プロフィール: ヤマモトダイスケ@dicek_8
Project Manager/ライター/ベンチャー支援活動/政治家のwebコンサルといったweb関連の仕事をする元美術商。人生の半分がArt、それ以外はインターネッツ。今年はヘルスケアでいきます。趣味は人生です。Control your destiny or someone else will.
メール yamamoto(at)dyama.com
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