サイトアイコン TechWave(テックウェーブ)

顧客サポートに最適! メールやチャットの問い合わせをチームで対処するFront App、有名米VCより72億円を調達

メールだけで仕事をする人はもはや少数派だと思いますが、未だに需要なコミュニケーションチャネルなのは間違いありません。そに加えチャットにSNS、クラウドなどさまざまなコミュニケーション手段を活用するのが当たり前となりました。

そこでサンフランシスコのスタートアップFront社が生み出したのは“メールやチャットを融合する”サービス「Front App」です。これを使えば、カスタマーから来たメールをチームで処理することが可能になります。

問い合わせ内容をチームで対処

「Front App」はメール等で送られたメッセージをチームで対応する時に便利な機能を多数用意しています。例えば、サポート窓口のメールを、複数のメンバーで処理するといったことが可能です。

送られてきたメッセージに対し、対応するメンバーをアサインし、チームでコミュニケーションしながら対応にあたります。よくあるサポートサービスのように顧客にチケットを発行してもらい、担当の時間が空くまで待たせ続ける・・・なんてことはありません。

もちろんメール以外にもTwitter等やウェブチャットでの問い合わせにも対応可能です。

セールスフォースやJIRAなど他のクラウドサービスとも連携可能で、顧客サポートに関する処理をまさにワンストップで行えるようになっています。

セコイアとDFJから6600万ドルを調達

Front社は2018年1月23日、米有名投資会社セコイアキャピタルおよびDFJキャピタルから6600万ドル、日本円で72億円の(シリーズB)資金調達を完了しました。

創業は2013年で、はフランスで立ち上がっているのですが、2014年に米有名スタートアップアクセラレーターであるYCombinatorのプログラムに参加するため渡米。その後、サンフランシスコに拠点を移し、2016年に1000万ドルの資金調達を行っています。

現在、顧客企業は2500社に上るとのことで、その中にはStripeやDropboxといった有名企業も含まれているとのことです。

メールの代替というシンプルなツールではなく、今時のニーズに適応した新たなコミュニケーション手段に評価が集まった形となりました。今後、フランスにEU拠点を置くなど世界への足がかりを得に向かうとのことです。

【関連URL】
・Front
https://frontapp.com/

蛇足:僕はこう思ったッス
 グローバル・イノベーションに挑戦する者達が集うサンフランシスコ・シリコンバレーエリアならではという印象。日本だと「まず数」とかいわれ、目に見える数が優先されるため「本質的な価値」を生み出すことに投資がまわってこないし理解も得られない。10年も20年も遅れている。ただ、別の見方をすれば、こうしたプロダクティビティ向上のツールを国内から世界に向けて出せてないわけで、レッドオーシャンといわれようがチャレンジすべき領域のように思う。

モバイルバージョンを終了