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GoogleのAndroid、AppleのiOSに続く「第3のOS」。その注目株の一つ「Tizen」の対応デバイスが、2014年2月23日からスペインで開催される世界最大のモバイルイベント「Mobile World Congress 2014」(MWC2014)前後に発表される見通しだ。
「Tizen」は、より使いやすいUIを特徴に、スマートデバイスを筆頭に、テレビやIVI(車載システム)など多様なデバイスに対応したオープンソースベースのOSで、Linux Foundationに所属する「Tizen Project」開発を担っている。
開発環境については、現時点で「Tizen 2.2 SDK」、およびIVI(in-vehicle infotainment:車載情報システム)用の「Tizen 3.0-M2-Aug for IVI 」が開発者向けに提供されており、現SDKを使用した、総額404万ドルのアプリコンテスト「Tizen App Challenge」も開催された(発表は1月17日)。
2013年11月に発表されたマイルストーンでは、2014年の第二四半期にVersion3.0がリリースされるとしている。カウントダウンは確実に始まっていると見てもいいだろう。
iPhone販売を開始したばかりのドコモが主導
ビジネスモデルやエコシステムを構築する「Tizen Association」という非営利組織では、NTT DOCOMO、Orange、Samsung、Intel、Huawei、LGU+、SK Telecom、Vodafone、KT、Fujitsuの10社がメンバー企業となり、役員にはNTT DOCOMO、Orange、Samsung、Intelの各トップが名を連ねている。
2013年11月にはパートナープログラムを発表し、日本からはコナミやシャープを含む36社が参加を表明し、本格的なリリースが待たれていた。
この組織のChairmanには、NTTドコモ プロダクト部技術企画 担当部長の杉村領一 氏が就任しており、取り扱いを開始したばかりのiPhoneシリーズとの棲み分けがどうなるか注目されている。
【関連URL】
・Tizen Developers | An open source, standards-based software platform for multiple device categories.
https://developer.tizen.org/ja
・新デバイス「Jolla(ヨラ)」登場、AndroidアプリコンパチのモバイルOS「Sailfish」に勝算はあるか? 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/jolla-with-sailfishos.html