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還元増も厳しい評価、LINE Payの「マイカラー」ポイント還元制度アップグレード

2018年6月28日に開催された「LINE Conference 2018」でマイカラーのアップグレードについて説明するLINE Pay取締役COO 長福久弘氏

LINEが発表したLINEPay一般ユーザー向けのインセンティブプログラム「マイカラー」のアップグレードの詳細が発表されたのを受け、さまざまな反応がTwitterなどに投稿されています。

基本的には、LINEPayで決済は送金を行ったユーザーには、その利用度合いに応じてポイントバックが行われるというものですが「毎月5人に送金しないと2%還元にはなれないのか・・・」「友達いない人はどうすればいいんだ?」という反応が目立ちます。

そもそもLINE Payの「マイカラー」制度は2018年6月にスタート。LINE Pay利用動向からユーザーに色分けしたグレードを適用。その色によって還元率を変動させるというものです。

しかし、プログラムが発表された段階から、長年LINE Payカードユーザーが恩恵を受けてきた「決済における2%ポイント還元」に対して「最大0.5%しか還元されない」という反論が多く聞かれました。

マイカラー還元改善も納得いかず

2018年8月1日午前10時に更新される新しい「マイカラー」は最大2%と大幅還元率アップになっているものの、これまでLINE Payカードユーザーが恩恵を受けてきた2%還元の対象となる「グリーン」となるには「月に10万円の決算および5人以上のユーザーに送金すること」と定義されており、その敷居の高さに反論が噴出しているようです。

LINE Pay マイカラー制度の変更点(2018年8月1日から)
●利用登録するだけでホワイトバッジ付与(ポイント付与率0.5%)。
●最低ポイント付与率を見直し、各バッジカラーのポイント付与率を変更。(グリーン 2%、ブルー 1%、レッド 0.8%、ホワイト 0.5%)
●カラー判定基準を、相対的評価⇒絶対評価に変更。
《グリーン》決済金額 : 10万円/月+送金:月間5人以上のユーザーへ送金
《ブルー》決済金額 : 5万円~9万9,999円/月+送金:月間3人以上のユーザーへ送金
《レッド》決済金額 : 1万円~4万9,999円/月+送金:月間1人以上のユーザーへ送金
《ホワイト》決済金額 : 0円~9,999円/月
●バッジカラーの判定基準とポイント付与対象に「LINE Pay」に連携したクレジットカードでの決済も追加。
●カラー判定期間を、前月末までの1ヶ月分の実績を集計・判定、毎月1日午前10時更新に変更。
●ポイント付与対象となる決済金額の上限を100万円/月に引き上げ

ただ、ベースラインは、誰でも0.5%ポイント還元がされるように変更されています。また、これとは別に、LINE PayではQRコード払いをした場合、期間限定にはなりますが、さらに3%が上乗せポイント還元が予定されています。

QRコード決済特典
期間限定(2018年8月1日~2019年7月31日の1年間)
ポイント付与決済金額100万円の上限内で、QR/コード支払いを利用した場合には、「マイカラー」で決まったポイント付与率に3%を上乗せ

【関連URL】
・[ブログ] マイカラー制度アップグレードのお知らせ
・[イベント] 「マイカラー」プログラムについて

蛇足:僕はこう思ったッス
LINE Pay&カードのユーザーとしては当初適用されていた2%ポイント還元は大きかった。突然の終了は、正直言って大きな衝撃だった。2%の還元はスタンプやギフトになどに消費したくなるほどよいサイクルがあったように思う。ただ、LINEは日本はもとより海外でもなかなか拡大できていないLINE Payの決済スキームのてこ入れに躍起となっており、おそらくこのマイカラーアップグレードも年内数百万対応店舗という巨大な取り組みが動き出すという前提での施策に違いないように思う。ただ、現時点では決済はもちろん、送金も敷居が高い状態。さて、これをどう乗り越えてエンジンをかけるか注目される。

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