- ウェブサミット2020まとめ 初のオンライン開 - 2020-12-03
- 世界最大のテクノロジーカンファレンス“ウェブサミット” 平井卓也デジタル改革・IT担当大臣の登壇決定 - 2020-11-02
- コリジョン・フロム・ホーム活用法:ネットワーキング編 - 2020-06-15
例年、CESやSXSWなど日本企業も海外の大型カンファレンスに参加することも増えてきました。大型のイベントで日本でも知名度が高いものは、参加経験者も多く日本語での情報も手に入りやすいかと思います。しかし、世界的には有名でありながら日本からの参加者がまだ少ない場合、参加以上のことをするのはハードルが高いと思う方も多いのではないでしょうか。今回は、日本からはまだ数百名という認知度ではあるものの、世界7万人が参加している世界最大のテクノロジーカンファレンス、ウェブサミットに日本企業としては初となるスピーカーパーティーやワークショップ協賛を行うZETAのCEO山崎氏にお話を聞いてみました。
今回の協賛の理由はなんですか?
2018年、世界最大級のテクノロジーカンファレンスと言われているウェブサミットに初めて参加しました。世界7万人が集まっているものの、日本のプレゼンスは、参加、協賛&出展ともに少なく結構残念でした。もともと、海外カンファレンスへの協賛は経験がありませんでしたが、当社としても初の事例として取り組むことは意義もあるだろうし、このような世界的に著名なカンファレンスへ参加することは、国内外でもそれなりにプレゼンスも獲得できるのではと考え協賛することに決めました。
海外カンファレンスへの期待していることはどんなことですか。
当社は海外ではビジネスを展開していないため、国内のカンファレンスで得られるような直接的なリターンは現時点では期待していません。取り組みによって当社が成長する、ファーストペンギンということでそれなりにプレゼンスを得られる等は期待しています。
協賛を決めた後、当日までの準備について苦労したことはありますか。
日本の担当者もいますが、基本的には実際の運営をするウェブサミット本社の各担当と英語でメールやコールでやり取りをします。基本的には順次案内が飛んでくるので、それに則って対応していけば良いが(*1)、時にはミスコミュニケーションがあったり、こちら側の要求伝えたりする際にはまあまあ大変です。事務局側の一括の担当というのがいないので、内容ごとに違うスタッフとやり取りしないといけないので、関わるカテゴリーが増えれば増えるほど担当者も増えます。(*2)
*1:協賛企業向けにパートナーポータルという専用ページがあり、必要な情報や提出期限の確認等はそのページで確認することができます。
*2:ウェブサミットには、カスタマーサクセスチームというチームがおり、協賛や出展が決まるとそのチームが実際の運営サポートをしていく。コンテンツも各ステージごとにコンテンツディレクターがいて、スピーカーのアサイン、運営を行っている。
協賛企業としてはどのような準備する必要がありますか
通常の協賛メニューで得られる内容に関する準備だけなら、社内に担当者が1,2名いればハンドリング可能だと思います。そのほか、公式ステージへの登壇にチャレンジするなど、協賛に含まれない内容にも取り組む場合は、半分専任になれる人がいないと難しいのではないかと感じました。
今回当社が協賛するメニューは、ワークショップとスピーカーレセプションです。ワークショップは自分達でコンテンツ内容を決めることができるので、本国とのやりとりは機材周りやサマリーを送るなど国内のカンファレンスとさほど変わりません。スピーカーレセプションに関しては、会場周りは主催者がハンドリングしてくれます。招待者リストなどで本国チームとの細かい確認をしました。
ウェブサミットに協賛するならRISE(アジア版|香港)やCollision(北米版|カナダ)にも参加し、事前に事務局スタッフと交流しておくことがキーになると思います。かなりの参加企業がいるため、“大勢のうちの1人”ではなくハッキリと名前で認識された方がケアが違うと思います。
協賛にはどんなメリットがありますか。
今回の当社の協賛に含まれるものは、ワークショプ、スピーカーレセプション、パートナーパスです。今回当社は日本からの初のケースということ、事前からのコミュニケーション、必要な場合には強いリクエストなど濃いやり取りを経て、当社にメリットがきちんと出せるような内容になったと感じています。
いよいよ開催が近づいていますが、現地での目標はなんですか。
まずは、登壇とワークショップを成功させることです。今回、協賛とは別に公式ステージでの登壇にチャレンジします。また、日本から参加する企業や人が、これなら自分もスピーカーとかスポンサー側で参加できるかも、と思ってもらえるようにできたらいいなと思っています。
[関連URL] ZETA ウェブサミットメディア招待のご案内
あとがき
海外カンファレンスに参加するのと、出展&協賛はまた異なった経験と思います。日本から参加者が増えると細かい情報も手に入りやすくなると思うので、ZETAさん以外にも今年参加する方にはぜひ色々なウェブサミットストーリーをシェアしてもらえたらと思っています。