最新AD AGEなどにCOVID-19 will change consumerism forever という記事が出始めました。
私も丁度同じ事をYouTubeで載せたところでした。
ハワイに行ったことがある方ならご存知の朝から晩まで超満員のチーズケーキファクトリー。アメリカ国内に300件近くのお店を持ち、チーズケーキは1スライス8ドルとご立派なお値段です。
昨日コロナの為に4月1日の全店の家賃が払えないと言う驚きのコメントを出しました。あれだけのビジネスで来月の家賃が払えないとはどういう経営をしているのか不可思議としか言えません、
その前にCEOの給料をホールドすれば軽く払えるでしょう。更に、昨日4万1千人の時給社員のレイオフ。エクゼクティブは4月から20%の給料カット。あり得ませんよね。チーズケーキファクトリーのブランドはもう地に落ちました。
わたしは2度とレストランには行きません。
ホテルチェーンも今年一杯従業員に給料を払い続けるホテルと今月が赤字だとすぐレイオフするホテル。今後どちらに泊りたいかは明白ですよね。
私達マーケッターは今までブランディングを高めることが最重要課題でしたが、アフタ コロナの世界では今月さっさと従業員をレイオフしたホテルはどんな素敵なCMを流そうとも消費者の信頼は永遠に勝ち取ることはできないと言うことを身をもって知るようになるのだと思います。
アフタコロナの後のブランドは競合だけが競争相手じゃないんです。アフタコロナ後に消費者がバイイング パワーを取り戻したときに、消費者はあなたの商品を買う前に”この会社の商品は自分のお金で買う価値があるのか?” と競合よりも巨大なコンペティターとしてあなたの前に立ちはだかるのです、
私達マーケターが今できることは今困っている人がいたら彼らの側に立って何ができるか。クロックスが毎日1万足の靴を病院関係者に無料で提供するようなことをしませんか。アメリカではクロックスは病院関係者には既に大人気なので何をしなくても売り上げはあがっていたにも関わらずです。
また、私たちが買い物ができるようにスーパーで働いてくれている人はほとんどが最低賃金の人です。彼らの家族に日本としてなにかできないのかと思います。海外の人に日本に来てもらお礼に、その人たちの家族に感謝の意味で、ALL JAPANでお菓子のグディバッグを家族にプレゼントととか小さなことでもできないでしょうか?今こそがアフターコロナのジャパンが生き残っていけるかどうかの時でもあると思います。
マルチカルチュラル広告代理店最大手の Kang & Lee Advertising や米国最大電話会社AT&T、米国初のオンラインデリバリーサイトのKozmo.comを経て、2002年にマルチカルチュラル総合広告代理店「MIW Marketing & Consulting Group, Inc」 を設立。今年で総評15年目を迎える。米系企業の広告・マーケティング戦略、および日系米国進出企業の広告・マーケティング戦略を数多く手がける。
現在は、二児の母親として母親業を努めながらも、米国において「食育(Shoku-iku)」プロジェクトを推進するため、米国最大の日系スーパーマーケット、ミツワ マーケットプレイスにてアメリカ人の子ども向けに日本食を使った食育教室を開催。また全米放送の中華系TV Phoenixなどで日本食の料理番組を担当するなど、食に関わるプロジェクトを多く手掛けている。日米において、日系企業や、働く女性あるいは大学生向けにも各種講演活動も実施。
2016年、中小機構 海外ビジネス戦略 推進支援事業 現地アドバイザー就任。
NIKKEI STYLEにて連載中。