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AR広告プラットフォームとして世界で浸透しつつあるロンドン発の「Blippar(ブリッパー)」が、AR活用の次のフェーズへと足を進めている。2015年末、これまでAR広告ビューワーに過ぎなかったアプリを、日常的に使用できる「モノの検索スキャナー」として押し上げたのだ。
AR広告といえば、スマートフォンのカメラをバーコードや判別しやすい画像にかざして認識させることで、映されている映像に擬似的にコンテンツを投影するような仕組みが中心。日本でも冒頭の画面にあるレッドブルの春エディションや、森永「キョロちゃんの遊べるAR」など、商品の価値を高めるアイディアとしてARカメラ連携コンテンツを展開する好例がいくつか存在している。
おもしろいし、企画次第では大きな反響を呼ぶのもわかっている。「Blippar」はワールドワイドで7000万人の利用ユーザーがおり、広告展開を利用した企業は70%がリピート展開を続ける。ユーザーの滞在時間も75秒と長い。
ただ、ARコンテンツの表現力にはできることの限界があった。「Blippar」でも、内製および開発パートナーとの取り組みとして斬新な企画を世界で展開しているが、「一度体験したら終わり」という一発屋から脱却できないことに危機感を感じていたようだ。
そこで登場したのがARカメラを使った「モノのデータベース」だ。楽器や動物、手持ちのアイテムなどにカメラをかざせば関連情報が表示される。あたかも現実世界にあるモノをWikipediaのように検索しているような世界観だ。「Blippar」は、既にこの機能を公式アプリの中に組み込んでいる。
犬や楽器、日常的なアイテムが、人工知能活用にシステムによって判別され、関連情報が表示されたり、時には直接予約や購入ができるようになる。意外な情報が確認できたりと、調べ出すとまらない。こうなると、例えば以下のように広告とは思えない写真などが「AR広告」として活用できるような発想も生まれてくる。
【関連URL】
・Blippar(ブリッパー)
https://blippar.com/ja/
3月7日ー8日にかけて開催する「アプリ博 2016 渋谷・道玄坂」では、Blipparさんと連携した企画を大々的に展開する予定。ブースもあるので、関心のある人はぜひご参加下さい。