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日本から世界を揺さぶった「ウォークマン」が40周年、グローバルイノベーションの先駆者を振り返れ


ウォークマンを生産していた宮城県石巻市のヤグチ電子工業に展示されている実機。この工場では現在、スタートアップJDSoundの製品を製造している

1979年7月1日、ソニーが革命的な再生専用のミュージックデバイス「ウォークマン」を発売しました。生まれの地である日本では40周年記念としてさまざまなイベントが展開されています。

開発したのは共同創業者の盛田昭夫氏。今や世界に衝撃を与えたプロダクトとして語り継がれていますが当時マスコミの反応は芳しくなかったといいます。

口コミが拡散

当時の音楽保存媒体のメインストリームはカセットテープ。ポータブルタイプのものは録音機能が搭載されたものに絞られている中、当時名誉会長であった井深大氏のリクエストによって誕生しました。

発売するもマスコミの反応が悪い中、スタッフが自らウォークマンを身につけてJR山手線をぐるぐる回るデモを実施。今の時代で言う口コミ型のマーケティングで、翌月には初回生産した3万台を売り上げ半年にわたり供給不足になりました。

ウォークマンの衝撃

小型化のために今では当たり前となったミニプラグやポータブルデバイスで良質の音楽を聴くためのステレオ回路を開発。「外で音楽を聴く」という斬新なコンセプトを実現するために、さまざまなブレークスルーを実施。そのとき、外で仲良くカップルで音楽を聴けるようにとミニジャックを2つ搭載するアイディアが実現されます。

「ウォークマン」初号機「TPS-L2」の価格は3万3000円。 その後、「ウォークマン」は世界で愛されるデバイスと進化し、第1号機発売から10年(1989年6月)で累計5000万台を突破。1995年度には生産累計1億5000万台に達しています

【関連URL】
・[公式] 第6章 理屈をこねる前にやってみよう <ウォークマン>

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