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ソフトバンクのメディア戦略を調べなくっちゃ

 日本版オーマイニュースの件で、ソフトバンクにとって今回の出資はどの程度本気なのか分からないという感想を先日のエントリーに書いたところ「おにピーさん」から非常に興味深いコメントをいただいた。

 以下引用

 7億という金額は、非常に非常に控えめな金額ですので、業務提携という位置づけだと思います。10年前に、ヤフーに出資したときの戦略と非常に似ていると思います。
 オーマイニュースのイニシアティブを尊重しつつ、資金面の援助をする。既存のメディアと、新興ニュースメディアの入れ替わりの時期を世界中に種をまいて芽が出るまで待つ。オーマイニュース以外にも、既存メディアに対抗できるところがあれば、そこにも出資する。場合によっては、大手メディアからスピンアウトした新規メディアや、大手メディアから派生する社内ベンチャー型メディアなどにも、出資する可能性も高いのではないでしょうか?
 2005年以降を、ヤフーは動画コンテンツ時代と位置づけていますので、
http://www.softbank.co.jp/news/release/1995/951129_0001.htmlオーマイニュース以外にも、動画コンテンツや、動画ニュースなどへのイニシアティブ出資を、積極的に進めていくと思われます。
 ソフトバンクの目的は、2010年の、世界中のインターネットニュース・インフラ「情報ハブ」の地位の確立であり、韓国オーマイニュースは、ヤフーの時のように、ソフトバンクの世界戦略のニュース配信という芽を見ると、ブロードバンド市場で、世界先進国になった日本において、その時期が、成熟してきたので、まず、手始めとして、オーマイニュースと組んだ。ということだと思います。本格的に、世界中で資金をつっこんでいくのは、日本で、ニュース配信の結果が見え始める、おそらく、1-2年後の事になり、そのときには、ヤフーBBのときのように、桁が大きく跳ね上がることと思います。
 ということで、企業間のお付き合いを、まだ先方が小さい段階で初めて、その分野で、イニシアティブを持ち、世界戦略を展開するという、ソフトバンクらしい、持って行き方ですね。
 日本だけを見て、この行方を予測すると、先を見誤ると思います。日本市場では、大体予測はつくのですが、この動きを、光ブローバンド普及で、出遅れ感が大きいアメリカが、ネットメディア戦略へ対応できるのかに、僕の興味は移ってるのですが....そのときに、グーグルがどう動くかが、非常に興味のあるところでは、あります。

ね、すばらしい分析でしょ。やはりソフトバンクのメディア戦略は興味のあるところだなあ。
ということでソフトバンクに取材を申し込んでおきました。孫さんとの取材を希望しておいたのですが、孫さんが忙しければ別の重役になるかもしれません。取材の模様は当然、ポッドキャスティングで配信します。乞う、ご期待。
 確かにグーグルというのは台風の目だよなあ。グーグル全盛時代にあって日本のIT企業はどう動けばいいのか、というのがIT企業共通のテーマになっているような気がする。

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