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前のエントリーで、AppleのiPhone値下げで「早く買い過ぎて損した」って思ってる人に向けて電話メーカーのノキアが「ノキアにおいでよ」とキーワード広告をタイムリーに打った話を紹介したけど、Appleもキーワード広告を使って反撃に出たもよう。
日本から見ても実は表示されないけど、アメリカ国内でgoogleを使って「iPhone Price Cut」と検索すると、次のようなノキアの広告が表示されていたようだ。(*)
Sorry, Early Adopters
iPhone drops $200. Salvage yours
with free content at MOSH.
「新しい物好きのみなさん、残念でした。iPhoneが200ドル値下げしました。損を取り戻すためにMOSHで無料コンテンツを楽しみましょう」(かなり意訳)
ところが、しばらくするとその上に次のような広告が今度はアップルから出稿された。
Congrats, Late Adopters
iPhone drops $200. Now you get all
the iPhone for 2/3 the price
「じっくり時機を待つみなさん、おめでとうございます。iPhoneは200ドル値下げしました。3分の2の価格でiPhoneをお買い求めいただけます」(かなり意訳)
文言まで真似て、アップルがノキアの広告に対抗している。面白いねえ!!これを紹介しているサーチエンジン・ランドというブログも「最高だぜ!大会社がこんな感じのマーケティング手法を使うのは大好きさ」と絶賛している。
追記:どうやらアップルの広告と思われた広告は、ジョークだったもよう。(*)
didntyouhear.comというサイトの人物が出した広告だったよう。この広告をクリックすればアップルストアのサイトに飛んだので、みなアップルの広告と思ったようだ。なんのためにそんなことしたのかね。以上、コメント欄でkamexさんからご指摘いただきました。kamexさん、ありがとうございました。
さてちょっと真面目に広告ビジネスとして考えてみると、これはやはりすごいことだ。
著名ブログのpronet advertisingは、
「ウェブがテレビや印刷媒体よりも重要な広告媒体になりつつあるということだ」と指摘している。Appleがテレビや印刷媒体に「iPhone599ド
ル」という広告を打っていれば、399ドルに変更するのに大変なコストがかかるし、印刷媒体なら次の号まで待たなければならないからだ。
「だからテレビと印刷媒体は過去の遺物なんだ」とこのブログは主張している。
僕はまあ過去の遺物とは思わないけど、リアルタイム広告って確かに将来性があると思うね。