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ニコニコ大会議に見るメディアビジネスの未来

 メディアとはコミュニティのことである。
 もう何年もそう考えてきた。コンテンツが格納されたデータベースを核に人が集い、集った人が発信する情報がコンテンツの付加価値なる。集った人に対しては、ウェブだけではなく、紙やケータイ、リアルのイベンドなど、あらゆるものでリーチする。リーチできるものはすべてメディアとなり、メディア上では広告、物販、課金、寄付のうち、もっとも適したマネタイズ手法が展開される。そう思ってきた。
 メディアを紙や電波、ネットのみととらえ、コンテンツは販売するもの、という発想から脱却しない限り既存のメディア企業に未来はない、と業界関係者を相手に主張し続けてきた。残念ながらほとんど理解してもらえていないのが現状かも知れないけれど。

 そんな中、ドワンゴが主催した「ニコニコ大会議2008」に集まったニコニコ動画ファンのコミュニティの熱い熱気は、ほんとうにうらやましい。これこそこれからのメディアの形なんだろうと思う。
 MarkeZineがフォトレポートで報じているが、会場では「ひろゆき」のうちわまで販売されていたようで、ちょっとしたアイドルコンサートの雰囲気だ。
 「CDで聞いてみて。~ニコニコ動画せれくちょん~」という音楽CDまで発売したのだそうだ。
 元NTTドコモの夏野剛氏が、ドワンゴの顧問に就任するのだという。ドワンゴのパワーはますます加速していくのだろうか。

参考記事:コミュニティがメディア消費の形を激変させる」-米crunchyrollに見るビデオ視聴の未来

P.S. ニコニコ動画せれくちょんには、「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」「思い出はおっくせんまん! 」などの曲も含まれている。結構ほしいかも。

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