iPhoneがノキアの特許を侵害しているとして、ノキアはアップルを訴えたようだ。
CNETの記事によると、
Nokiaの広報担当であるMark Durrant氏によると、すでに同社は「大半の主要な携帯電話メーカー」をも含む他の40社に上る企業と、問題になっている特許に関するライセンス契約を結ぶに至ったという。これまでAppleは協力を拒否する姿勢を示してきたため、「最後の手段として」今回の訴訟を起こすことになったとされている。Durrant氏は、両社が「一定の期間に及ぶ」交渉を進めようとしたことも明らかにしている。
Nokiaは、携帯電話技術に関連した研究開発に600億ドル以上を費やしてきたと述べている。Appleが侵害したと主張する10件の特許は、GSM、3G、Wi-Fiネットワークに対応した携帯電話の製造に関連があるという。Nokiaによれば、問題となっている特許には、無線データ、音声符号化、セキュリティ、暗号化に関するものが含まれているようだ。
へえー。まあここまで詳しい技術の話も法律の話も分からないので、コメントしようがない。アップルも儲かってるんだから、ライセンス料支払ってあげればいいのに、とも思うけど。法外な金額を要求してきているのかなあ。
GigaOmによると
Nokia is looking to collect patent royalties of 1 or 2 percent for each iPhone sold, according to a note from Piper Jaffray’s Gene Munster, which — given the roughly 34 million iPhone units already in the hands of users — would amount to $200 million-$400 million. That’s not a lot of money to either company
1台当たり1-2%のライセンス料を求めている。iPhoneは約3400万台売れたので、2億ドルから4億ドルの支払いになる。どっちの社にとってもたいした金額ではない。
まあそういったことがどうであれ、このニュースを聞いて「ノキアはマーケットでの実力勝負で勝てないので、勝負を法廷に持ち込んだな」と思う人は多いんじゃないかな。僕もまずそう感じた。
ざっとネットを見回しても、そういった論調のブログエントリーが多い。
CrunchGearは「Nokia Takes Apple To Court. If You Can’t Beat ‘Em, Sue ‘Em.(ノキアがアップル提訴。勝てないなら訴えろ)」という記事をあげている。
Silicon Alley Insiderは「Lame Nokia Sues Apple Over iPhone Patent Infringement(情けないノキアがiPhoneの特許侵害でアップルを提訴)」というタイトル。「Nokia should focus on trying to build a better product(ノキアは、もっといい製品を作ることに集中すべきだ)」と結んでいる。
GigaOMによると、過去2年間に渡って交渉してたんだけど、合意に至らなかったので提訴したらしい。でもアップルの業績が好調だという発表と、ノキアの4半期業績が過去10年で最悪だったという報道のあとの提訴だけに、マーケットで勝てないから、訴えたと思われても仕方がないと思いますよ、ノキアさん。