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「Amebaなう」はTwitterにとって強敵にはならない

 なんだ、このタイトル。ほとんど釣り。

 徳力さんが「『Amebaなう』はTwitterにとって、かなりの強敵になり得るんではなかろうか」とブログを書いていたんで、ツイッターで軽く突っ込もうかなと思ったんだけど、140字では書けそうもないので。

 徳力さんとは真逆のタイトルでケンカ売ってるようにみえるけど、実は徳力さんの意見にはほぼ100%同意。ツイッターの利用者とは違う層を、Amebaなうは取っていくだろうし、日本ではツイッターよりも普及するのではないかとも思っている。

 今はツイッターが世の中を変える的な論調が多く、僕も同様の主張をしている一人だけど、僕は必ず「ツイッター風の」という言葉を使っている。

 それは、「つぶやき」や「現状報告」などの短いメッセージが、「地球の鼓動」になる可能性まであるというサービスを、ツイッターという民間企業1社のデータセンターにすべて収めるのは健全じゃないと思うから。(ちなみにこのデータセンターがシリコンバレーのNTTコムのものだという話を聞いたことがあるけど・・・)

 1社のデータセンターが「地球の鼓動」をすべて管理してはいけないと思う人は多いはずだから、いずれツイッター的なサービス間の橋渡しをするための標準化の動きが起こるだろう。

 だからこの時点でツイッター同様のサービスが幾つか出てくるのは健全なことだと思うし、市場を分断し合うのも健全なことだと思う。ツイッターのユーザー数がどの程度だったか忘れたけど(調べろよ>自分)、Facebookのユーザー数は3億人だよ、3億人。1つの国家と考えてもいいくらいの人数だよ。そのFacebookのiPhoneアプリを見てごらん。まるでツイッタークライアントみたいなUIだから。

 つまり僕の読みでは、世界的にはツイッターとFacebookの間で「つぶやき」市場のシェア争いが行われ、日本ではツイッターとAmebaなうのシェア争いが行われるかもしれない。でもそれは過渡期的にはそれでもよくって、いずれ共通の仕様が策定されて、つぶやきは相互に行き来しあうようになるんじゃないかと思っている。楽観的過ぎるかもしれないけど。

 だって15年近く前は、インターネットといえばアメリカではAOLを思い浮かべる人が多くて、日本ではニフティーサーブを思い浮かべる人が多かった。でもユーザーはそうした1企業の「池」の中からインターネットとという「海」に泳ぎ出した。

 いずれツイッターやAmebaなうの「池」の中の魚も「海」に泳ぎ出ようとするだろうし、それを引き止める力はどんな大手ネット企業にもない。僕はそう思う。

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