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iPhoneの無線LAN機能だけでニューヨーク出張を乗り切れるか体験記

追記 Boingoの解約方法も簡単に記述しました。

 アメリカはあちらこちらに無料の無線LANがあるから便利だよ、という話をよく耳にする。アメリカでiPhoneを3G回線で使うと国内の定額が適用されないんで、莫大なローミングチャージがかかったという話をネット上で見かけたりする。そこで3G回線をオフにして、無線LANの通信だけで、どの程度便利に使えるものなのかを、今回のニューヨーク出張で実験してみた。
 出張は11月17日から22日まで。まず準備としてアメリカの無線LANのプロバイダーであるBoingoに申し込んだ。その辺りの話は以前のエントリーに書いた通り。
 1ヶ月無料トライアルがあるので帰国後キャンセルすれば、まるまるただで利用できたりする。
 準備万端、いざ出発!

 ただアメリカについてからあたふたするのはいやなので、成田空港で試しに無線LANでニューヨークの同僚に電話してみることにする。まずはiPhoneの「設定」画面で「機内モード」をオン。こうすると無線LANまでオフになっちゃうので、Wi-Fiを「オン」にする。そうすると複数の電波をひろうんだけど「NRT-AIRPORT」というのがそれっぽいので、これを選択。

次にダウンロードしておいたBoingoのアプリを立ち上げる。そうすると「Use Boingo here!」との表示が。

ログインボタンをタッチすると「Presto!You are online」の表示が出た。

このままで使えるのかどうか分からないが、Launch Safariと書いてあるところをタッチして試しにsafariブラウザを立ち上げた。グーグルが立ち上がった。
 バッチリ、バッチリ。
 それでダウンロードしておいた無料通話のskypeのアプリを立ち上げる。無料通話といっても相手もskypeを使っている場合のみ。固定電話やケータイにかけるときは、1分数円の料金が発生する。でも国際電話がその程度でかけられるんだから、安いもんだ。僕は以前からskypeを使っていてクレジットカード番号も登録してあるんで、そのまま使えたけど、初めての人は出発前にskypeにクレジットカード番号などを登録しておく必要がある。
 skypeの問題点は、相手に非通知で電話がかかってしまうこと。非通知拒否設定している相手にはかけられない。自分のskypeの番号を持つこともできるんだけど、それは有料。しかもちょっと高めだったので自分の番号を取得していない。
 アメリカ滞在中はiPhoneの電話回線を切っているし、skypeの番号はない。日本の家族からの緊急の電話が受けられないのがちょっと心配だ。
 僕の場合は、iPhoneとフツーのケータイの2台持っているので、緊急の場合はフツーのケータイにかけてもらうことにした。
 iPhoneだけの人は、緊急の場合、電子メールを送ってもらうようにするしかない。それと電話回線を切ってあるのでショートメッセージ(SMS)の送受信はできないことも注意。

 さてskypeでニューヨークの同僚に電話をしようとしたんだけど、かからない。あれ?日本で試しておいてよかった。向こうに着いてからだと多分あせったと思う。「オフラインです」って、今Boingoでオンラインにしたと思ったんだけど。

 いろいろ探してみると、skypeのアプリの中の「my info」のところにログイン状態というのがあって、そこがオフラインになっていた。ここでオンラインのところにタッチ。これでオンラインになった。これで再度挑戦。

あれ、かからない。

 どうしてだろう。もう一度試してみる。かからない。

んー、よく分からない。仕方がないのでニューヨークの同僚はあきらめて、自宅の妻にskypeで電話してみることに。

 かかった。非通知なんでびっくりしていたけど、ニューヨーク滞在中は非通知でかける旨を報告。

 国内でかかるんなら、ニューヨークにもかかるはず。自信が出たので、再度挑戦。
 おっ、今度はかかった。
 無事ニューヨークと話することができた。これでばっちり。さあ、今度こそ出発だ。

 ニューヨークのJFK空港に到着。飛行機を降りてすぐにiPhoneの電源を入れてみる。幾つか無線LANの電波を拾っているみたい。Boingoを立ち上げてみようとすると、怖そうな空港職員のあんちゃんに怒られた「No cell phone here!」。どこまでがケータイ禁止区域なのか分からないので、とりあえず入国審査、荷物チェックが終わって、そとに出るまで待つことにした。
 成田で試した通りにやると、問題なくつながる。しめしめ。ケータイをレンタルすることも、高いローミング料金を払う必要もこれでない。万が一緊急の場合は、3G回線をオンにすればいいだけだし、緊急の場合は、ローミング料金がかかってもそれは仕方がないと思う。
 まあ無線LANのないところではiPhoneを一切さわらないぐらいの覚悟があれば、3G回線をオンにしておいてもいいけど。
 でも例えばローカル情報のYelpのようなアプリの中には、どの部分のデータがローカルにキャッシュされてて、どの部分のデータが毎回通信で取得しているのかが分かりづらいものがある。便利に使っていると、料金がかかっていたということになりかねない。そう思って僕は、3G回線を常時オフにすることにした。ちなみにyelpはオフラインでも地図を表示してくれるので非常に便利。ニューヨークのガイドアプリをAppStoreで購入しようかなとも思ったけど、yelpで十分便利なので、購入しなかった。

 滞在したのは57ストリートにあるBuckingham Hotel。ニューヨークらしい趣のある小さなホテルだ。フロントと2階のラウンジでは無料の無線LANが利用できる。自分の部屋には別の無線LANが利用できるようになっているんだが、こちらは有料。1日13ドル。

 そんなに払えるか!

 この無線LANってBoingoと提携していないんだろうか。Boingoのアプリを立ち上げると「Sorry, not a Boingo network」という表示が。


 iPhoneの設定のところで、次々とほかの無線LANの電波を選択してみたが、どれもやっても「Sorry, not a Boingo network」となる。ぜんぜん使えないじゃん。
 ということで頻繁にラウンジまで降りていって、無料無線LANを利用することに。

 日中は街中を結構歩いた。本当にニューヨークって安全になったなあ。以前のようなぴりぴりした空気を感じない。もちろん危険な地域も残っているようだけど、ほとんどの地域はまったく安全。

 iPhoneを握りしめて街中を歩くも、使えそうな無線LANはほとんどなし。いちいちBoingoを立ち上げて、どの無線LANが使えるのかを確認するのも非常に面倒。でも先にも書いたけどyelpの地図がオフラインでも使えるし、GPSで現在地も分かるので、無線LANのあるところでyelpで行きたい場所を探してブックマークしておけばいいと思う。
 確かBoingoのホームページでスターバックスの無線LANは使えると書いてあったので、スターバックスの前でおもむろにiPhoneを取り出してみる。店の前でも電波が十分届いている。早速アクセスしてみよう。 iPhoneの設定のwi-fiのところをみるとAT&Tの電波が一番強いので、これを選択してBoingoアプリを立ち上げる。やはりAT&TはBoingoと提携していた。問題なく使えた。ここでメールとTwitterの最新データをダウンロード。と同時にYelpで周辺のデパートも検索してみた。
 ニューヨークにはスターバックスが本当に多い。100メートルも行くと別のスターバックスがあったりする。スターバックスごとに無線LANにアクセスしてメールをチェックしていた。
 さて、無線LAN体験記いかがでしたえでしょうか。参考になりましたか。
 4日間の滞在で、感じたことは、やはり3G回線が使えないのは不便だということ。グーグルマップも地図を表示しないし、SMSも使用できない。
 一方でYelpは地図データがローカルにキャッシュされてるので非常に便利だった。無線LANのあるところで、行きたい場所を検索し、ブックマークしておけば、それをもとにニューヨークの町を自由に歩き回れると思う。
 またskypeも本当にありがたいと思う。ホテルの部屋の電話料金ってほんとうにバカ高いから。
 いざというときは3G回線をオンにして緊急連絡を取るということにして、あとは無線LANだけでも結構なんとかなった。海外旅行用ケータイをレンタルする必要なし!

関連記事;Yelpがあればガイドブックいらず

追記 Boingoの解約方法

 頻繁に海外に行かれる方は、このままBoingoを利用されればいいかと思います。もしそうでないのなら、くれぐれもBoingoのページで解約するのを忘れないようにしてください。1ヶ月後から毎月自動的にクレジットカードにチャージされますよ。

モバイルのページでログインして入り、「記述の設定」のタブを選択し、「取り消しの選択」をクリック。辞める理由は正直に、no longer traveling as muchでいいと思います。それで「続けなさい」をクリック。「記述の停止 首尾よく取り消される記述」とでれば、アカウントを停止できたのだと思います。それにしてもひでえ日本語だなあ。

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