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仮想書店のアマゾンが英で実店舗経営に乗り出す?

 英SundayTimesのオンライン版によると、Amazon.comがイギリスで実店舗として利用する不動産を探しているのだそうだ。不動産業者らの情報らしい。
 まあありえる話かなと。仮想書店が実店舗を運営してはいけないということは全然なくて、オンラインでもオフラインでも顧客にサービスを提供する上で最適の組み合わせを提供していけばいいのだと思う。
 自分自身のことを考えても、ネット上でいろいろ調べたあと、リアルの店舗で買うことがよくある。なぜそんなことをするのかというと、最大の理由はすぐにほしいから。配達されるのを待つより、どうせ仕事で街に出て会社帰りにリアルの店舗をのぞくことができるのだから、ついでに買いたいと思う。買いたいときが、ほしいとき。待ってられない。


 買う前に検索するという行為は一般的になってきたけど、検索後にリアル店舗で購入するという人も結構いるのかもしれない。

Argos said that 18% of its internet sales are items bought on the web and collected in-store. In the run-up to Christmas it predicts 50% of its television sales will be bought this way.

 Argosって何屋さんか知らないけど、Timesによるとオンライン、オフラインの両方のショッピングチャンネルがあるみたいで、普通は全注文の18%が実店舗でピックアップされて、クリスマス前はテレビの売上の半分は実店舗でのピックアップになると予測している、みたい。
 インターネットによって競争のルールが大きく変化している業界の従来型ビジネス側の人たちがよく「〇〇は不滅だ」と感情的に主張しているけど、それはある意味事実。急速な変化という表現が使われても、実際には変化には時間がかかり従来型事業が急速に消滅することがなかったり、従来型事業の一部の機能が形を変えて価値を創造する場合も結構多い。テレビの登場によってラジオや映画がだめになると言われたけれど、ラジオはマスからよりパーソナルなメディアに変化することで新しいニーズに応えたし、映画は音響設備の向上や、友人、恋人とのソーシャルな場としての役割を強調することで新しい価値を作り出した。同様にオンラインショッピングが主流になるという流れの中でリアルな店舗の存在意義を再確認して、オンライン、オフラインの両方のチャンネルを維持すべきだと思う。そうした全体像の中での新しい存在意義を考えもせずに「〇〇は不滅だ」と主張しているだけっていうのは、もちろん全然だめだけど。

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