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あなたが知らないGoogleの10の事実=やはりTwitterを買収しようとしていた

 Silicon Alley Insiderの記事10 Things You Didn’t Know About Googleから
Ken Aulettaという人が書いた"Googled: The End Of The World As We Know It?" という本の中からJay Yarowさんが「へーそうなんだ、知らなかったよ」ということを10個挙げたというシンプルな記事。
そのうちの幾つかを紹介。

(1)GoogleのCEOの仕事を断った人が二人いる

 えーもったいねー!

 2000年ごろの話。創業者のPage氏とBrin氏が自分たちでGoogleの舵取りをするよりも、プロの経営者に経営を任せたほうがいいとベンチャーキャピタルの人たちは考えたんだそうだ。二人に任せると何をしでかすか分かんないって(笑)。それでヘッドハンティングしたんだけど、二人のプロ経営者は「やだよ」って断ったらしい。まあ2000年ごろに、Googleがこんなにすごい会社になるって思った人なんてほとんどいなかったから無理もないけどね。

(2)みんなEric Schmidt氏(現CEO)のことを嫌っていた

 創業者二人もベンチャーキャピタルの人も、Schmidt氏のことを最初の2年間は信用してなかったという。ギークの間では、「技術もわかってないくせに」という思いとかあるんだろうなあ。

(3)Brin氏はヘッジファンドを始めようと考えていた

 ヘッジファンドのことはまったく知らなかったようなんだけど。Shmidt氏はBrin氏に対し「いろいろ出してきたアイデアの中でこれが一番だめだね」と言ったとか(笑)。自分たちのところにいろいろな情報が集まるので、その情報をもとに金融ビジネスができるんじゃないかと思ったみたい。それってインサイダー取引っぽくなるんじゃない?ということでSchmidt氏が説得したということらしい。

(4)Page氏とBrin氏ともに秘書がいない

 これだけ大きな会社になったのに、それでも秘書を置かないらしい。でもそれがかえってよくて、「この程度のことでトップをわずらわしてはいけない」という思いが従業員に働いて、自分たちでコントロールするようになるんだという。それにGoogle Calenderを使えば、特に秘書はいらないらしい。まあそうかもね。

(5)カフェテリアには150人しか入れない

 カフェテリアは従業員同士のネットワーキングの場。そこで行われる雑談で新しいビジネスが誕生することだってある。そうした効果を生むためにも150人収容以上の大きさにすべきじゃない、というPage氏の考えなんだそうだ。

(6)Twitterを買収しようとしていた

 この本によると、そう書いてあるらしい。でもBrin氏は「買収しようとしたという事実はない」と明言しているんだけどね。どういうことなんだろう。
 とはいってもトップだけの会合かなんかでTwitter買収の検討ぐらいはしたと思うよ。外部のコンサルタントも話を持ってくるだろうし。それをもって買収しようとしていた、ということなのかも知れないけど。

(7)Schmidt氏は、アンドロイドでどうマネタイズしていいのか知らない

 個人的には、これが一番受けた。そらそうだよな。僕も、無料でケータイOSを配布して、いったいどうやって儲けるつもりなんだろうかって思っていた。でもまさかGoogleのCEOもまったく思いついていないなんて…。
 「Googleの次のビジネスはモバイルだって言われるけど、本当にそうなのかどうか分からないんだ」って語っている。でも検索エンジンも「最初のページに広告も掲載しないで、どうやって儲けるつもりだろう」とみんな言ってたけど、今ではGoogleは世界一の広告会社になっている。モバイルもやっているうちに、ビジネスモデルがついてくるかもしれない、って思ってやってるのかもね。

(8)「Googleは中国のどこかにいる博士号を持った二人の若者に負けてしまうだろう」という予測

 これは聞いたことがあるなあ。だれが言ったのかは知らなかったけど、広告大手WPP傘下の広告会社GroupMのCEOのIrwin Gotlieb氏が言ったんだそうだ。いくらGoogleといえどもいつまでも今の影響力は維持できないだろうし、中国の潜在能力ってすごいものがありそうだし…という程度の話なんだと思う。特に根拠はないと思うよ。
 あと2つあるんだけど、あとはDisneyのCEOが一日に一時間はネットを使ってるとか、Googleのだれそれがどこの電話会社が嫌いだとか、いう話。

 この10の事実、どれもさもありなん、という感じ。特にすごいニュースじゃないけど、なんとなくGoogleという会社の雰囲気がそれとなく伝わるエピソードではある。

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