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ビー・ユー・ジーは2010年1月25日、カナダのCapital Networks社が開発した名札のように使えるメディアプレーヤー「Audience.tag」の国内販売を開始しました。上の画像は、国内導入第一段となる、英国風パブ「HUB」での導入事例です。ただのバッジのように見えますが、ディスプレイになっていて、スライドショーはもちろんムービーの再生も可能なんです。
胸に付けていてもしっかりと周囲の人に訴求することができる?という疑問があるかと思いますが、有機ELディスプレイを搭載しているので、高輝度なのはもちろん、視野角も180度近くと申し分ない仕様になっています。まさにデジタルサイネージの個人版。これまで「デジタルサイネージ」=「街角広告」や「看板」というイメージがあったようが気がしますが、その壁を打ち崩す役目の一端を任う可能性があると感じています。
「SFの世界?」
「派手過ぎて日本人には合わない?」
そんなことないですよ。
このムービーを覩てみてください。
左の男性の胸に「Audience.tag」が付いています。
かなり高輝度のディスプレイにいろいろな動画が流れていて、かなり目を引きますね。
難をいえばコンテンツ的にはかなりあわただしく、対面中に名札ばかり見ているわけにもいかなず、困ってしまいそう・・・クリエイティブについては経験が必要のようです。
HUBの例では、スタッフ全員がこれを身につけ、
主力商品である生ビール(一番搾り)の販売元であるキリンビールとタイアップし、現在放映中のテレビCM(イチロー選手を起用した一番搾りのCM)を活用する
とのことで、ビー・ユー・ジーはリリースの中で
売上促進に加え、店舗でのパーソナルな広告効果がその後の販売に貢献するものと期待しています
というコメントを出しています。
「1対数名」という個人を媒介とした広告が、どれくらいの訴求力になるでしょうか。興味深いです。
私はこれを、個人ブランディングのツールに置き換えても有効だと考えています。(TPOにフィットするかが前提ですが)例えば、異業種交流会やパーティ、会議、プレゼンなど。
名刺交換と自己紹介だけで伝えられることは限られていますので、効果的なビジュアルの個人デジタルサイネージでアピール力をアップするのはとても有効です。
なお、「Audience.tag」は、本体10個とUSBで接続できるドッキング・ステーション1台のセット(315,000円)で業務用ソリューションとして販売されているものですが、一般に販売されているミニサイズのデジタルフォトフレームを名札的に使用しても良いですよ。みなさんも、「パーソナルデジタルサイネージ」、始めてみはいかがでしょうか?
[プレスリリース 日本ビー・ユー・ジー]
[公式 CAPITAL NETWORKS 「Audience.tag」]
(増田(maskin)真樹)
販売元:海連
発売日:2009-04-16
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1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。
週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。
ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ&SNS国内展開に広く関与。
現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。詳しいプロフィールはこちら。