ソーシャルレンディング「AQUSH」に見る金融の未来。【東京camp】

kurousai

15年前

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金融ローンについては便利な半面、過払い請求やグレーゾーン金利といった報道が大きく話題になる等、あまりポジティブな印象を持たれていない事が多いのではないでしょうか。少なくとも私はその一人です。
でもその考え方を少々改めさせられるサービスを取材させて頂きました。

今回ご紹介させていただくのは、AQUSHという日本ではこれまで見られたことのない「ソーシャルレンディング」のサービスです。

昨今ソーシャルという言葉が至る所で見受けられまが、
ここでいうソーシャルは社会に様々な人がいる中で、
「お金という物」を「金融流通のフィールド」で、
「貸手と借手間で直接的な取引ができる」事によって、
「人が繋がっていく」ことができるサービスの事のようです。

ファウンダーのラッセル・カマー氏

「日本では銀行にお金を預けることは簡単にできるのに、お金を借りる事は難しいケースが多くある。そういった人々が消費者金融のおよそ３０％程の高金利でお金を借りなければならないが、AQUSHは違う。」

AQUSHのシステムとメリット。

【借り手】
JICC（株式会社日本信用情報機構）にて消費者金融専業者の取引データを、CIC（株式会社シー・アイ・シー）にてクレジットへの返済能力の調査に信用情報の確認。そして更にそれらのデータをFICO（ファイコ）という米国の査定会社にかけることでステータスランクを慎重に分けます。
こうすることで、借り手側の選別を行うわけです。これらの選別によって決められるのがAQUSHグレード。グレードはAAからDまであり、このグレードごとに利率や借りられる上限額が決まっています。グレードが高ければ高いほど低リスクでお金を借りることができるが、グレードが低くなると利率は上がり、査定の段階でD未満の判定が下るとお金を借りることはできないという仕組みになっています。

ステータスのランクについて詳しくはAQUSHのページをご覧いただくのが一番早いでしょう。

コーポレートコミュニケーション担当の榊原　明子氏
「これらのランクに該当する人は、日本人口の半数ほどだとされている。
半数の人は少なくとも消費者金融に借りるよりも低リスクでお金を借りることができるわけです。」

【貸し手】
お金を貸す側にも勿論メリットはあります。
先のグレード分けされた優良とされる人々にお金を貸すわけだから、
下手に株式等に投資するよりリスクは減ると思われます。

投資の仕方も至ってシンプルです。
詳しくは以下映像をご覧いただきたいのですが、貸し手は、幾ら出資するのか、どのグレードに投資するか、ということを決めて入力していきます。比較的簡単な手順で投資することができるわけです。

また、一番重要とも言える投資家へのリターンですが、これも比較的大きいようです。
既存のシステムでは、投資家が出資したお金が借り手に届くまでに金融投資機関などのいくつもの中間業者を通らなければなりません。それに比べAQUSHの仕組みでは査定機関が関わっているものの、お金は、貸し手（投資家）からAQUSH、さらに借り手と流れるだけ。貸し手は銀行の預金利率より大きなリターンを得ることができますし、借り手は比較的低利率でお金を借りることができる、ということだそうです。

具体的な投資家へのリターンの数値も開示されていて、現在は年率10.5%とのこと。

投資家向けにセミナーも開いているようで、参加をすればよりAQUSHについて深い理解を得られるそうです。現在Twitterでの情報公開や質問も受け付けているとのことです。
（セミナー詳細はAQUSH　BLOGから、アカウントはhttp://twitter.com/aqush）

最後に、AQUSHの目指すところをお聞きしたところこうお答え頂きました。

同社取締役副社長の大前　和徳氏
「ソーシャルレンディングという考え方はまだ日本で広まっていないが、私たちはその中で一番のプラットフォームを目指したい。」

ソーシャルという言葉が様々な物のあり方、考え方を変えつつあるが、ソーシャルレンディングによってまた一つ私たちの常識が変わってゆくのかもしれない、と思いました。

【インターンブロガー】孔浪

初めまして、孔浪（くろう）と申します。
今春からモバイル広告業界就職予定の大四生。様々なイベントやら勉強会にお邪魔させて頂いています。青二才ですが、「上手く」遊びながら突っ走って頑張ります。趣味は絵です。皆様宜しくお願い申し上げます。

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