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ランダムチャットが熱い。大学生限定の”ランダムドーム”【三橋ゆか里】

先週、そのユーザ層についてご紹介した、世界中の人とランダムなビデオチャットが楽しめる”チャットルーレット(Chatroulette)“。そんなチャットルーレットの大学生に特化したサービス”ランダムドーム(random dorm)“がローンチ。”random dorm”は、サービス名の”dorm”(寮)にも表れているように、大学生のみをターゲットにしたランダムなビデオチャットサービス。少し前のTech Crunchの記事にもあるように、「チャットルーレットのユーザの13%がヘンタイ」というのが現実。そんな相手に当たってしまうリスクを抑えた、セキュリティとコミュニティをより強化したサービスだそう。

“random dorm”を利用するには、大学の.eduで終わるメールアドレスが必要になる。大学のメールアドレスをFacebookのアカウントに紐付けていれば、 Facebookでもサインインすることが可能。サインインしてからしか進めないサイト構成になっているので、細かい部分まで確認できないのが残念ですが、チャットルーレットに比べて「ランダム」色が少しだけ和らいでいるみたい。チャットルーレットが”Play Game”のボタンしかないのに対し、ランダムドームでは「男性」「女性」「両方」を探しているという絞込みができます。”3413 users served”という記述がありますが、おそらくユーザ数でしょうね。現在はアメリカの大学のみを対象にしているランダムドームですが、将来的に需要があれば、海外の大学も含めサービス提供をしていきたいと考えているそうです。


2009年11月にローンチしたチャットルーレットのユーザ層の調査では、18歳-24歳の男性が全ユーザの実に45%を占めているという結果がでています。需要があるのは明らかなので、大学生に特化したサービスがでるのは自然な動きともいえますね。仮に多くの男子大学生が出会いを求めてチャットルーレットを利用しているのだとすれば、「大学生」という制限を設けたことで女子大生の参加ハードルが低くなり、結果として大学生間の男女の出会いにより貢献できるのかも。また、湯川さんの記事にもありますが、勇気のある日本の大学生は”ドームチャット”で海外交流してみてもいいかもしれません。

今後もランダムを活かしたサービスはでてくるはず。「ランダムな出会い」というのは、もともとはアダルト業界の産物。アダルト非対応のベータマックスが消えVHSが生き残ったのも、またインターネットも、その原動力はアダルトにあったといっても過言ではありません。起点をアダルトにおくものが、徐々にメインストリームにシフトしていく。この流れはこれまでも、そしてこれからもきっと変わらない。アダルト業界が生んだ「ランダムな出会い」も、今後私たちの生活に浸透していくのかもしれませんね。より交流を深めるために、社内だだったり、ベンダーやお客さんとランダムチャットなんてサービスが出てくるかもしれないです。

これはおまけですが、最近チャットルーレットに、とあるセレブが登場しました。なんとそれは、シンガーソングライターのBen Folds。ノースカロライナ州で行ったライブで、ライブチャットルーレットを決行してしまったんです。Ben Foldsのライブパフォーマンスにあたったチャット相手はそりゃもうビックリ。以下の動画を観てもらった方が早いかな。この人類初?ゲリラチャットルーレットでも、チャットの相手は皆さん男性でした。中にはトイレ使用中の方なんかもいて、Benの気の利いた”Is everything coming out alright!?”(出るもの出てるかい?)なんてアドリブ歌詞も素敵です。ネタとしてぜひご覧あれ。

【スタッフブロガー】三橋ゆか里

肩書きウェブディレクター。ディレクションの他、翻訳やライティングなど、フリーでお仕事してます。ツイッターIDは”yukari77“。

個人で運営している【TechDoll.jp】というサイトで、海外のテクノロジー、ソーシャルメディア、出版、マーケティングなどの情報を発信しています。目指せタイムリーな情報発信!

これまで雑誌のECで→UIデザインのコンサル→ウェブ制作会社などを渡り歩いてきました。そこで得たスキル、人、全部かけがえのない財産。幸せの方程式は、テクノロジー(UI, IA..)×マーケ×クロスカルチャー×書く・編集。いま一番夢に近いとこにいる。

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