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「ロケットのように速い」と形容されるモバイル機器向けブラウザアプリOpera Miniが、AppleのiPhoneのAppStoreに提出された。これからAppleの審査が始まるのだが、Apple開発のモバイルSafariよりも格段に優れているとうわさされるOpera Miniだけに、Appleは果たして認可するだろうか。
ノルウェーに本社を置くOpera Softwareの発表文によると、同社は3月23日にOpera MiniをAppleに提出した。New York Timesによると、Operaは2008年に一度、iPhone向けブラウザの開発に着手。ところがApple製品と競合するアプリは認可しないという契約内容を確認し「開発しても認可されないだろう」と判断、開発を中止した経緯がある。ところが他社製のブラウザアプリが多数認可されていることから、認可される可能性にかけて開発を再開したもよう。ただあまりにOpera Miniの前評判が高いため、脅威に感じるAppleが拒否する可能性は十分にある。今回Operaが大々的に発表したのは、審査の過程を公表することで厳正な審査をするようAppleに圧力をかける狙いがあるのかもしれない。
発表文によると、Opera Miniはサーバー側でウェブページのデータ容量を最高で1割程度にまで圧縮した上でiPhoneに転送するため、モバイルSafariに比べ最高6倍の速度でウェブページを表示できるという。
下の動画を見ると、確かに速い!タブも5つまで同時に開くことができてタブの切り替えもサクサクとできるようだ。動画の後半は、2G回線を使ってニューヨーク・タイムズのサイトへのアクセスを2つのブラウザで競争しているのだが、Opera Miniのほうが圧倒的に速い。
Operaは今年の2月にバルセロナで開催されたMobile World CongressでiPhone向けOpera Miniを発表し、大絶賛を受けている。ユーザーの期待が高まっているので、今回はさすがのAppleも認可せざるを得ないんじゃないだろうか。
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