iPhone版「Opera Mini」審査通過、その使用感は?【増田(maskin)真樹】

　ノルウェーのソフトウェア企業Opera Softwareの日本支部は13日、ウェブブラウザーOperaのiPhone版「Opera Mini」が、Appleの承認を受け、AppStoreでの無料ダウンロードが可能になったと発表した。

　史上最速をうたうOpera Miniの申請については「WebKitを使用していない」「Safariの存在をゆるがす」等の理由でAppleが承認しないのではないかという憶測が立ちっていた。Opera Softwareはその噂を逆手に何日で申請されるかを予想するイベント「iPhone Countup campaign」を展開するなど注目されたが、結局、20日と8時間31分で無事承認となった。

　Opera Softwareがアピールする通り、軽量かつ高速なブラウジングが可能になるのか? 早速、筆者の手元にあるiPhone 3Gにインストールしてみたので、使用感をお伝えしよう。

スピードは圧倒的

　独自の圧縮技術を用いてコンテンツを最大70% 圧縮するOpera Turboの実力は想像以上だった。G3通信とWi-Fi両方でテストしてみたが、双方で速度アップを感じた。Wi-Fiで使用した場合のスピードは圧倒的。

　以下が標準的なモードでレイアウト。

　以下はタップでズームしたところ。左下のバックボタンに「虫めがね」が表示され、ズームアウトができることを伝えている。

　ズームイン・アウトも高速。みたい部分をしっかり画面にフィットさせることができる。ブラウズ時のストレスが大幅に減った印象だ。
　

UIも秀逸

　Opera Miniは、スピード以外に洗練されたユーザーインターフェイスが秀逸だ。

　キーワード検索では、Safariの場合、文字入力パネルが出るまでもモタモタした感じがあったが、Opera Miniでは検索フィールどに触れると一瞬で入力可能となり、すみやかに検索結果へと辿り着くことができる。

　タブブラウジングについては、Opera流のサムネイル付きタブが秀逸。右側の「+」のページは、いつも使用するサイトを登録し、1クリックで表示できるようにするSpeedDialのページ。

　モバイル使用時に便利な保存機能もある。地下鉄での使用時、「あー、そこだけは読めるようにしておきたい!」と思ったことがあるだろう。そんな時は保存してけば、電波がない場所でもゆっくり閲覧することができる。

多数の機能、携帯表示、PC連携、フルスクリーン

　これ以外にもOpera Miniには多数の機能がある。設定画面をみれば、全容がわかるだろう。携帯表示、フルスクリーン表示もできる。

　いわゆるガラケー表示モード。携帯専用コンテンツを使用する際などに重宝しそうだ。

　Safari同様、PCブックマーク連携も可能。対象となるのはOperaだが、無料のウェブサービス「MyOpera」にログインすれば、どこからでも

まとめ

　ブラウジングの機能を中心にざっと操作した感触をお伝えした。かなり高速・機能も申し分なくスタンダードとしての貫禄があると感じた。

[AppStore] Opera Mini
[公式ブログ] Opera Mini が iPhone でもご利用いただけるようになりました
[公式] 携帯端末向けOpera

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(増田(maskin)真樹)