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Facebookの開発者会議「F8」開催に併せて同社開発者Bret Taylor氏が公式ブログで、技術面からのFacebookの次の進化の方向性を解説している。それによると、今回の一連の発表には重要な潮流が2つ含まれているという。それは、ウェブが人と人との「つながり」とをベースにしたものに変化してきたということ。もう1つは、この「つながりベースのウェブ」は完成の方向に進んでいて、ユーザーと開発者の両方に対して価値を提供できるようになってきている、ということ。
具体的には、今回Facebookプラットフォームには次の3つの「部品」が追加されたという。
ソーシャルプラグイン
ブログやサイトに簡単に設定できるプラグインを提供することになった。1行の簡単なHTMLコードを埋め込むだけで、ブログやサイトをFacebookの人間関係をベースにしたソーシャルな機能を導入することができるという。
代表的なものは、FacebookのCEOが開発者会議で講演=ソーシャル機能を多数発表【湯川】でも取り上げた「Like」ボタンのプラグイン。これを設置することで、特定の記事を気に入ったユーザーが「Like」ボタンを押せば、友人とその情報を共有できるようになる。
Activity Feedプラグインを設定すると、そのサイト上でFacebookの「友人たち」がどのページをお気に入りに選んだのか表示されるし、Recommendationsプラグインを設定すると、サイト上のお勧めコンテンツを表示してくれる。Facepileプラグインを設定すると、そのサイトに登録しているユーザーの友人の写真などのアイコンが一覧表示されるという。プラグインの詳細はこの開発者向けページにあります(英語)。
オープン・グラフ・プロトコール
Facebook上では、企業やブランド、製品、映画などがページを持つことができ、ユーザーは友人と「友人関係」を結ぶような方法で、こうした企業やブランドのページと「友人関係」を結ぶことができるようになっている。「友人関係」を結ぶと、企業などが発信する「セール情報」などの情報を入手できるようになっている。
今回発表されたOpen Graph protocolを導入すると、Facebookのサイトの外にあるサイトやページなどとも同様の友人関係を結ぶことができるようになるという。ただし当面は、映画やスポーツチーム、有名人、レストランなどのリアルなものに限定されている。Facebook内にページを持たなくても、消費者と「友人関係」を結ぶことが可能になるわけだ。
グラフAPI
APIをシンプルかつ高機能にしたという。新しいAPIでは、ユーザー、イベント、グループ、写真、ステータスメッセージ、動画、ノート、友人、レビューなど、公開設定になっている情報を検索できる。また非公開情報であっても、FacebookのIDでログインすれば、そのユーザーにアクセス権のある情報を検索できるという。サードパーティーのサイト上でも、Facebook上のかなりのデータを自由に使えるようになるもようだ。APIを通じてアクセス可能なデータのリストはこの開発者向けページにある(アクセスするにはFacebookのIDが必要)。
【追記】解説記事を書きました。
【解説】Google時代の終焉宣言するFacebook新戦略【湯川】
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