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ジンガジャパン、世界最大のソーシャルゲーム「ファームビレッジ」を国内投入【増田(@maskin)真樹】

[読了時間:2分]


 米ソーシャルゲーム提供再大手のZyngaの日本法人ジンガジャパンは12月1日、世界で月間5400万人の利用者がいる世界最大のソーシャルゲーム「FarmVille」の国内版「ファームビレッジ」を提供開始したと発表した。mixiのオープンソーシャルプラットフォームのmixiアプリとしてガラケー向けが本日から提供される。






 東京渋谷のジンガジャパンで開催された記者発表会場にはCEOのRobert Goldberg氏およびジェネラルマネージャー 山田進太郎氏、米Zyngaに資本参加し日本法人設立を主導したソフトバンクの孫正義氏、国内SNS大手のミクシィの社長 笠原健治氏が登壇。

ジンガジャパンCEO Robert Goldberg氏

 ジンガジャパンCEO Robert Goldberg氏は「Zyngaは世界をゲームで繋げていくというミッションとパッションで、ソーシャル性を最も大切にしたゲームを開発している。競争や中毒性を重視しているわけでなく、友達や家族と近しい関係で協力して遊んだりコミュニケーションをするためのものとしてソーシャルゲームを提供している」と説明した。

 孫氏は「Zyngaのゲームでfacebookのユーザーが3倍になった。米ネット系大手のトップが、Zyngaだけは特別視するほど。ガラケー、そしてスマートフォンにおける今後の成長におけるソーシャル化に華を添えるのがZyngaであるので期待したい」と絶賛。笠原氏は「友人知人のコミュニケーションを重視するmixiの方針に合致している。今後もZyngaのゲームが続々国内投入するとのことで、ソーシャル化による成長を楽しみにしている」と話した。

 米Zyngaは誕生してから3年で、アクティブユーザー数でインターネット人口の10%に到達。規模としてはヤフーやTwitterと同じレベル。Robert CEOは「シリコンバレーの一番良いところと日本の良いところをつなげる。その流れで、本質的な意味での国内初のリアルソーシャルゲームとして「ファームビレッジ(FarmVille)」を投入した」と説明した。

 開発を指揮する側の立場の山田進太郎氏によると「国内ガラケー版は一から作り直した」とのことで米国版と比較するとかなり日本仕様になっているようだ。スマートフォン向けは検討中だが、PC版は「市場が狭いと」(Robert CEO)のことで参入は考えていないようだ。

 気になるのは、mixiアプリには既に「サンシャイン牧場」が圧倒的人気を誇っているという点。山田氏は「ゲーム性、ソーシャル性をうまく使うことで打ち勝つことが可能」と言うが、会場からは「無謀」という意見も飛び出した。

■ 関連URL
・Zynga Japan(ジンガジャパン)株式会社
http://www.zynga.co.jp/

蛇足:僕はこう思ったッス

Zyngaと言えばfacebookのオープンソーシャルプラットフォーム上で急成長と遂げた。mixiのオープンソーシャル戦略は、日本で先駆者ではあったがfacebookモデルをあえて踏襲している。ジンガジャパンは、facebookでの成長ノウハウを吸収し、mixi上でより大きな飛躍を掴もうとしているようだ。

著者プロフィール:文筆家・イマジニア 増田(maskin)真樹

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 十代からメディアクリエイターとして企画設計からマーケティングまでマルチな才能を発揮。週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で活躍。雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導する。

 数年間の休眠後、現在TechWaveのスタッフライター1号機として活動する他、書籍などを中心に執筆活動および講演活動を展開。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。DJやイベントオーガナイザー。スタートアッププロジェクトのアドバイザー等として活動。ユニークな経験、独自の情報ツール等を武器に、徐々にフルスロットル状態へ。「あらゆる意味でのスタートアップを支援します!」

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