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Google 米国で「eブックストア」をオープン、Kindleを越える300万冊 【増田(@maskin)真樹】

[読了時間:2分]

 「紙の本が最高」なんて言ってられない。米Googleは12月6日、同社の電子書籍サービス「eブックス」に対応したEC「Google eブックストア」を米国内向けにスタートした。すでに300万冊を揃え、利用者はGoogleアカウントと決済サービス「Google Check」に口座を持っていればすぐに購入できる。

 電子書籍は専用のリーダーが必要でPC対応版のみならず、iPhone用・Andoroid用アプリも提供される。さらに、ソニーの電子書籍端末「eBook」、米大手書店チェーンバーンズ・アンド・ノーブルの「nook」に対応を表明した。





 購入した書籍はGoogleのクラウド上に保存されるため、複数のデバイスは常時同じ内容の書籍を読むことができる。この辺の使い勝手はAmazonキンドルと同じだ。

 気になるのは、Amazonの電子書籍端末キンドルが非対応な点。米国では対立構図になるのだろうか。Googleは2010年7月、日本でも2011年春からeブックスをスタートすると大々的にアピールをしているが、キンドルおよび出版インフラ「Amazon DTP」が国内投入されるのはもう間もなくと考えられており動向が注目される。

■ 関連URL
・Discover more than 3 million Google eBooks from your choice of booksellers and devices
http://googleblog.blogspot.com/2010/12/discover-more-than-3-million-google.html
・Google eBookstore
http://books.google.com/ebooks

蛇足:僕はこう思ったッス

専用端末キンドルを持つAmazonは、すでにマルチデバイス対応で先行しており2009年5月の時点で書籍の売上の35%がキンドル向け。2010年7月はハードカバー書籍の売上で紙を抜いたと発表し、さらに2010年の売上は7億5000万ドルに達するという予測まで出ている。キンドルの取扱い書籍数は75万。それと単純に比較するとGoogleの300万冊は圧倒的ボリュームだ。ロングテール法則的に古いものまで全部カバーするGoogleと新刊ハードカバーに強いキンドル。軍配はどちらの手に渡るのだろうか、それとも、、、

著者プロフィール:文筆家・イマジニア 増田(maskin)真樹
TechWave副編集チョ

 十代からメディアクリエイターとして企画設計からマーケティングまでマルチな才能を発揮。週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で活躍。雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導する。

 数年間の休眠後、現在TechWaveのスタッフライター1号機として活動する他、書籍などを中心に執筆活動および講演活動を展開。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。DJやイベントオーガナイザー。スタートアッププロジェクトのアドバイザー等として活動。ユニークな経験、独自の情報ツール等を武器に、徐々にフルスロットル状態へ。「あらゆる意味でのスタートアップを支援します!」

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