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スケスケ社会を実現する頓智ドット「DOMO」構想が明らかに (#ivs) 【増田(@maskin)真樹】

[読了時間:2分]

 AR(Augmented Reality : 拡張現実)アプリケーション「セカイカメラ」の開発を行う頓智ドット CEO 井口 尊仁氏は12月9日、同じ場所、同じタイムラインにいる人・モノ・店等を結びコミュニケーションを可能とする新プロトコル「DOMO」構想を発表した。





 井口氏は、「頓智ドットがセカイカメラをサービスインをして1年。カメラビューを使ったARの次の新しいジェネレーションをやろう、もしくはARの再提示をしようと考えた」とDOMOがこれまでの違う重要な構想であることを表明。「現実の社会で、同じ時間、同じ場所にいる人が接点を持てないのはもったいない。そこで、リアルワールドにおける空間や体験、モノを通じたコミュニケーションができるようなフロントエンドを生みたいと考え出てきたのがDOMOです」と説明する。

 「例えばハイテクの展示会場など、同じ関心を持つ人同士が集まる場所で、“あ、こんな人がいるんだ、つながりたいな”・“会場でこんな話題が盛り上がってるのか”等ということがスケスケになり、それにより「DOMO!」とコミュニケーション機会が格段に増えるわけです。このようにリアルワールドのソーシャルネットワークになり得る、それがDOMOです」(井口氏)。

 発表が行われたlnfinity Venture Summitの特別ワークショップの会場(京都大学医学部 芝蘭会館)には井口氏自らプロトタイプを使ったデモを実施。学生中心の会場で黒山のような人だかりができる中、周辺にいる人とプロフィール交換をしたり、その周辺で話題になっているトピックが表示されるデモンストレーションに大勢の人がざわめいた。まさに現実なのに見えないものが見えるようになる「世界がスケスケ」になるサービスと感じた。


井口氏を取り囲む参加者たち(撮影:@okappan)

 井口氏によればDOMOはARコミュニケーションプロトコルとしてAPI提供などを行う予定で、投入時期などの計画を進めているという。

追記:井口氏がスケスケ社会を説明する際に引用したムービー


Take the plunge! connect now!

追記:発表前にTechWaveが行った井口氏囲み取材の動画


■ 関連URL
・頓智ドット株式会社
http://www.tonchidot.com/ja/

蛇足:僕はこう思ったッス

DOMOが実現&発展すれば、あの人がどんな人で何を考えているか見える「スケスケ社会」が実現する(井口氏談:スケスケ社会じゃあれなので「Transparent Society」といいたい(正式名称とのこ))。プライバシー流出の懸念なども考えられるが、井口氏による「こんなことが現実のものになったらいいと思いませんか?」という問い掛けに会場のほとんどの人が挙手したのが印象的だった。素晴らしいスピーカー陣のスピーチも熱かったが、京都大学の学生達も熱意があり雰囲気がとてもいいイベントだった。世界は本当に大きく変わろうとしているのかもしれない。

著者プロフィール:文筆家・イマジニア 増田(maskin)真樹
TechWave副編集チョ

 十代からメディアクリエイターとして企画設計からマーケティングまでマルチな才能を発揮。週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で活躍。雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導する。

 数年間の休眠後、現在TechWaveのスタッフライター1号機として活動する他、書籍などを中心に執筆活動および講演活動を展開。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。DJやイベントオーガナイザー。スタートアッププロジェクトのアドバイザー等として活動。ユニークな経験、独自の情報ツール等を武器に、徐々にフルスロットル状態へ。「あらゆる意味でのスタートアップを支援します!」

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