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ミクシィは2月9日、SUICAやお財布ケータイなどで使用されているRFID（注）チップとmixiチェックインの機能を連携した新サービス「mixiチェックリアル」「mixiチェックインリアル」をスタートした。このサービスに対応したシールをモノや建物などに貼ると、対応するAndroid端末を使用しその対象物にチェック・チェックインができるようになるという。サービス開発担当の井上恭輔氏は「GPSを使用した緯度経度ベースのサービスでは現状精度などの問題があるが、これを使えば活用の幅が広がる」と話す。
対応シールの製造単価は1枚30円程度」（井上氏談→追記参照）で、発行も短時間で行うことが可能。下の写真は、実物の写真。見た目はただのシールだが、光に透かすとNFCデバイスと通信するための配線などが見える。
シールには貼り付ける対象の情報が予め記録されており、チェック・チェックインした際、その情報がネット経由で引き出される仕組み。チェックインについては位置情報も含めるということのようだ。以下は、書籍の情報をシールに含め、その書籍にmixiチェックでチェックしたところ。バーコードスキャンよりも手軽だ。
問題は、対応端末だ。このサービスは、Android2.3からOSレベルで対応する国際規格NFC（Near Field Communication）に対応したもので、Android2.3とNFC、双方に対応したデバイスが必須。現時点では日本未発売のGoogle Nexus Sしか存在していないが、今後、順次対応が広がっていくと予想される。シール提供の具体的施策について現時点では詳細は明らかになっていないが、デバイス普及に伴いmixiから発表があるだろう。
（追記2月15日）
このRFIDシールは、ブラザーのRL-700Sという印刷機ライクな機器で作成したものですが、1枚あたりの数字に誤りがありました。ここに修正させて頂きます。
対応シールの製造単価は1枚30円程度」という記述があるのですが、現在対応カセット（1巻で30枚発行可能）の希望小売価格が9975円で、1枚300円程度になってしまいます。
■ 関連URL
・世界初、NFCを利用したmixiチェックおよびmixiチェックインが可能に
http://mixi.co.jp/press/2011/0209/4324
・Taglet – Android2.3の新機能「NFC」を使った新感覚情報共有サービス
http://nfc-taglet.com/
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mixiチェックとmixiチェックインの差がいまいちわかりにくい。チェックが「いいね！」的、チェックインがロケーション連携なのだろうけど、結局シールに反応するので“モノへチェックイン”という新しい枠組みができる気がしたのでタイトルも一見わかりにくくなりつつも、このようにしてみた。RFIDとネットを連携させるアイディアは15年以上前から議論されてきたが、いよいよコモディティ（日用品）として市場投入できる時期にきたのだろうか。RFIDの電子マネー以外の民生活用において、日本は世界先進国だと思うので、一気に一大カルチャーを形成していって欲しいと思う。
十代からメディアクリエイターとして活動。週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ＆SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導する。 / 現在TechWaveの活動を中心に完全復帰中、多数のプロジェクトに関与する。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。