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現行ブラウザで高度な3D表現を実現するJavaScriptライブラリ「Sprite3D.js」 【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:2分]

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 ブラウザエンジンWebKitベースのウェブブラウザ「Safari」や「Google Chrome」で簡単に高度な3D表現を可能にするJavaScriptライブラリ(プログラムから利用できるコード群)「Sprite3D.js」が話題となっている。例えばこのような (iPhoneでみてみて)ことが、特別なプラグイン不要で実現できてしまう。iPhoneやiPad上でも再生可能だ。




 ウェブ上の3D表現といえば、HTML5のcanvas上でリアルタイム3Dを実現するWebGLという仕様があるが、ハードウェア演算のために、適切なグラフィックチップが利用できる端末が必要となる。当然、非力なパソコンでは実行すらできない可能性がある。

 Sprite3D.jsは、CSSを使って3D表現をするというもの。WebGLなどと比較すれば、3D表現に限界があるのだろうが、サンプルを見る限りウェブ上のコンテンツとしては十分という印象。

50FPS(1秒あたりの表示フレーム数)を叩き出ししている

 しかも今後、FirefoxなどWebKit以外のブラウザ以外にも対応していくということで、HTML5の仕様策定を中心とした次世代ウェブの流れとは別に、ウェブコンテンツのリッチ化が促進されるということに期待が高まっている。

■ 関連URL
・Sprite3D.js, a javascript library for 3D positionning in WebKit
http://minimal.be/lab/Sprite3D/

蛇足:僕はこう思ったッス
HTML5の仕様はすばらしいが、実は革命の推進役になるのはJavaScriptだったりする。これはその象徴的な例。先日の湯川さんによる「フリーミアム→コンテンツキング」の新潮流論の影に、JavaScriptによるクリエイションの変容が介在する。というわけで、これも夏休みプログラミングの一環ということでオススメ。
(追記)WebKitについての表現がわかりにくいので追記。WebKitはブラウザのレンダリング(HTMLファイルなどを画面上で実行する)エンジンです。SafariやGoogle Chromeに搭載されています。現行ブラウザとしたのは、将来仕様が策定されるHTML5が話題になる中、現在配布されているブラウザでもここまでできるといいたかった次第です。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 コードも書けるジャーナリスト。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・詳しいプロフィールはこちら


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