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インフォバーンがジオxソーシャルの新サービス「digimo(デジモ)」スタート、東京モーターショーでVWと連携【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:3分]

精巧に描かれたミニカーはさわって角度を変えられる。ザ・ビートルとのコラボでは、オリジナルスキンを収集できる

 さまざまな企業メディアを企画運営するインフォバーン(東京都渋谷区 代表取締役 小林 弘人、今田 素子)は2011年11月30日、レゾナンス(東京都渋谷区 代表取締役社長 近藤正純ロバート)が発行する媒体「ahead」と共同でアプリ「デジモ」をリリースした。

 デジモは、GPS連動で3Dデジタルミニカーのパーツやカラーパターン等を収集、組み立てたりコレクション眺めたりすることができるiPhoneアプリプラットフォーム。その第一段企画として「The Beetle×デジモ」を公開、iTunes App Storeで無料ダウンロードを開始した。インフォバーン小林社長いわく「僕達の世代がスーパーカー消しゴムで遊んだように、スマートフォン時代にソーシャルメディアと連携してデジタルミニカーを楽しめるようにしたい」という発想だ。

東京モーターショー会場で日本初公開のVW「ザ・ビートル」とコラボ




 スーパーカー消しゴムの醍醐味といえば収集。デジモの世界では、スマートフォンのGPS機能を使って、街中を宝探しをするようにレアアイテム等を収集できるようになっている。実際にその場所にいって「デジモ!!」ボタンを押すと、入手することができる仕組み。単にGPS情報だけでなく、いろいろな連携パターンも準備しているようだが、現時点ではまだ明らかになっていない。

エンジンスターターを模した「デジモ!!」ボタン

 今回コラボするのはフォルクスワーゲンで66年の歴史を持つビートルのリボーン版となる「ザ・ビートル」。11月30日から開催されている東京モーターショー(一般公開は12月3日)では日本で初めて展示されているのだが、その周辺で「デジモ!」ボタンを押すとデジモ「ザ・ビートル」の限定モデルがGETできるとのこと。これはいかずにはいられない!!

 デジモで入手したミニカーは簡単ながら自分で組立てるようになっている。複数のパーツを収集し、組み合わせてオリジナルミニカーを作ることもできるようになるのかも。拡大こそできないもののディテールにこだわった映像は、収集欲をかき立ててくれる。

組立て順通りにやらないとうまくいかない。パーツ集めもその辺が重要になるのかも

「車が好きだから…」法人もゆっくりやっていく

ソーシャルメディアマーケティングの世界で著名なコバヘンことインフォバーン 代表取締役社長 小林弘人氏

 なぜ、企業向けメディアで定評のあるインフォバーンがミニカーのプラットフォーム? と疑問に思う人も多いだろう。小林社長はそもそもバイクや車などのモータースポーツ好き。最近特に車好きがこうじてこのサービス立ち上げに至ったのだという。「スーパーカー消しゴムのワクワク、それ以上の楽しさがある」と小林社長は子供のように笑う。

 デジモの期待感はは、ちゃんとインフォバーンの得意なソーシャルメディアマーケティングの要素がちりばめているところにある。収集欲をくすぐりつつ、自慢したさにシェア。リアルの世界を巻き込んだ企業のブランディングに貢献するという部分がしっかり抑えてある。

 現在は、1車種だが、当然今後いろいろ増えて、プラットフォームとしての連携企画もどんどん出てくるだろう。小林氏によればメドは2012年春頃で、その頃にはデジモの法人化も進み、Andoid版やコンテンツも増えてくるということだ。このプラットフォームのAPI公開も計画しているとのことで、期待は高まるばかりだ。

【関連URL】
・VW x デジモ | Volkswagen Interactive
http://www.volkswagen.co.jp/experience/digital_acc/digimo/
・digimo
http://www.mydigimo.com/

digimo(デジモ)のサービスブランドロゴ。会社化も進行中だ

蛇足:僕はこう思ったッス
車のネットマーケティングといえばホンダのCR-Zのことを思い出す。若年層の車離れを刺激するソーシャルメディアマーケティングは成功し、20代を中心に快進撃を続けている。小林さんいわく、デジモも「車離れ刺激策」の一環だという。デジモそのものとして今は1車種しかないので収集のおもしろさが限定的だが、関心のある人は東京モーターショーで限定モデルをゲットするとその魅力を実感できるのではないだろうか。車種が増えてきた時のことを考えるだけでワクワクする。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。スタートアップ支援に注力。自らもプロジェクト立ち上げ中。イベントオーガナイザー・DJ。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。コラボしてくれる人、会社募集中。
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