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「プロフィール」は出身大学や勤務先、趣味や好きな音楽、本などなどの情報を自ら書き込む形のページだが、今後は「近況」などの短い書き込みや写真、アプリの利用ログなどが自分史年表に自動的に書き込まれる「Timeline」と呼ばれる表示形式に変更になる。
ページを下に移動すれば過去の情報が次から次へと自動的に読み込まれて表示される形式で、まるで一枚の自分史年表のように見える。また右上の「現在」「1月」「12月」「2010年代」「誕生」などといった表示をクリックすれば、該当する時期の書き込みや写真に一瞬でジャンプできるようになっている。これまではその場その場で流れては消えていった情報が、Timelineの中に組み込まれることで非常に簡単に過去を一覧できるようになるわけだ。
Timelineは昨年9月の発表後にまずは開発者から利用が可能になり、12月には一般ユーザーの中でも希望者には利用可能な状態になっていた。それが今後は、2,3週間ですべてのユーザーの「プロフィール」ページがTimelineに変更されるという。
Facebook公式ブログによると、プロフィールページがTimeline形式に切り替わったあとも7日間は、自分以外のユーザーには以前と同じプロフィール形式が表示され続ける。この7日間で各情報の表示形式を選択し、他のユーザーに自分自身をどう見せるかを決めることができるという。
表示形式には①普通の大きさで表示②「ハイライト」で大きく表示③データは保存するもののタイムラインに表示させない④データそのものをFacebookから削除する、などがあるようだ。
またFacebookを始めた以前の情報については、過去の写真をアップロードすることが可能。自分の子供時代の写真をアップすることで自分史年表を完成させることができる。
Timelineに関する詳しい日本語の説明は以下のページにある。
http://www.facebook.com/about/timeline
さあスケスケ社会がやってくる。
ちょっと前までは「ネット上に本名を書かないほうがいい。自分のことを明らかにするのは危険」という考え方が主流だった。それが「常識」だったわけなので、この「常識」を一気に覆そうということだ。
もちろんすべての人に自分をさらすのは危険という考え方に変化はないが、公開範囲をしっかりと決めた上で信頼できる人には自分の過去まで公開することは相互理解につながる、という考え方だ。
こうした考え方の変化を受け入れることができるのかどうかは個人差があるようだが、若い人、ネット歴の浅い人ほどスケスケ社会に違和感がないように見受けられる。
スケスケ社会はいいことなのか、悪いことなのか。「常識」が180度変わるわけなので、しばらくは論争が続きそう。
ただ周りの友人たちの間では、自らTimelineに既に切り替えている人が多い。Timelineのトップの写真なども凝ったものにして、自分自身のプレゼンテーションの仕方をそれぞれ楽しんでいる人が多そう。Facebookをヘビーに使うような人達の間では、プライバシーに対する意識変化が既に終わっているのかもしれない。