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Android端末をPCデスクトップマシンに変身させるプロジェクト【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:1分]

ubuandroid

 つまり上の写真のようにAndroid OSがインストールされたデバイスをモニタやキーボードに接続されたドックに乗せることで、それがそのままデスクトップPCになってしまうというもの。Linuxディストリビューションである「Ubuntu for Android」が実現しようとしていることだ。

 Linuxとはいえ、一昔前の取っつきにくさはなく、使ってみればウェブやメールはWindowsやMacと差はなくOffice系も使い方は同じ。むしろ、フリーで提供される各種機能に慣れれば便利で快適なもの(筆者のメインはUbuntuです)で、業務に使用するという意味では全く問題はない。そういったデスクトップ環境を持ち運ぶことができるとなるという夢のような話なのだ。

Androidで使用するデータにもアクセス可能




 この「Ubuntu for Android」は、言葉の通り、Android対応スマートフォンなどの上で動作するUbuntu(Linux OS)のこと。マルチコアのプロセッサを搭載したスマホに対応する。先程述べたようなウェブやメールはもちろんOK。Android内で使用しているデータにもアクセスできる。早々を切り替えるのではなく同時に使用することもできるので不便さもなさそうだ。

 Ubuntuは非常に軽量なOSでありながら安定して動作するもの。ただ、スマートフォンのプロセッサパワーでどこまでヘビーなことができるかは懐疑的だが、ウェブやメールを中心としたシン・クライアント(端末の機能は必要最小限しか使用せず、サーバー側に機能を依存するスタイル)としてなら真価を発揮しそう。近年シン・クライアントという言葉を聞くことも少なくなっていたが、クラウド型サービスの普及により復権を果たしそうだ。

【関連URL】
・Ubuntu for Android | Ubuntu
http://www.ubuntu.com/devices/android

蛇足:僕はこう思ったッス
スマートフォンを使用していると「ほとんどPCだし優れている点も多い、いつ、PCと融合されるのだろう?」と思うことがある。しかし結局、スマホとPCを持ち運んでいるかなしい自分がいる。個人的にはemacs(という高機能エディタです)さえ動けばどんな端末でもよくて、あとはiTunesに保存された数万曲の楽曲をどうにかすることができれば、スマホだろうがPCだろうが何でもいい。個人的に実作業はUbuntuがメインなので、(iTunesさえどうにかなれば)「Ubuntu for Android」はとっても魅力的。おそらく「Ubuntuなんて聞いたこともない」なんていう人の心理的垣根を取りはらえば、爆発的に普及するのだろう。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 DJ、emacs使い。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは各種イベント、創出支援、スタートアップ支援に注力。メール等お待ちしております!
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・Twitter @maskin・詳しいプロフィールはこちら


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