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あの「楽天市場」をスッキリとさせてしまう、Metro スタイル アプリの可能性 #wddjp @maskin


[読了時間: 2分]

Windows 8 Metro スタイル アプリ 開発週間 powered by MSP

次期バージョンのオペレーティング システムとなる Windows 8 の可能性と技術情報を提供する「Windows Developer Days」。TechWaveでは、アプリ開発を通じてグローバルに活躍したい学生を支援する「Microsoft Student Partners (MSP)」と共にその模様をお伝えしていきます! →[まとめページ]

 大量の情報がひしめく楽天市場。これだけの情報を1サイトで扱うのは指南の技、現行のウェブサイトという世界で考えつくされた構成ではあると思うが、楽天 取締役 常務執行役員 安武弘晃氏 自ら「解りずらいと言われます」といわしめてしまう状況。

 ただ、「ビッグデータ」「クラウド」といったキーワードに注目が集まる、膨大な情報をスマートに使いこなせるUI/UXの構築は、開発者のみならず利用者も望んでいるのは確かで、東京で開催されている「Windows Developer Days」で4月25日に発表された、Metro スタイル アプリ 版の楽天市場アプリケーション(開発版で非公開)は、Webサービスの新たな潮流を感じさせるものとなった。

ポイントは情報デザインルールと階層構造

 冒頭の画面で何となく理解できると思うが、アプリの中で表示されているものは情報だけ。Metro スタイル アプリの標準デザインである、横スクロールでブラウズし、クリック&タッチで「ランキング」の詳細など深く堀り下げ表示したり、商品の詳細を見るような流れが基本。

 「では、検索やアカウントの情報などはどうすの?」という疑問は、右側にポインタを置くと表示される「チャーム」が解決する。例えば、楽天アプリのトップでチャームを表示すると検索やその他のアプリ等へのリンクが表示される。

 検索キーワードは、そのままチャームに表示されたフィールドに文字列を入力する。検索結果は、水平方向のスクロールUIで表示される。アプリによってソートするなどの機能も実装可能だが、基本的に大量の情報を表示する場合、この水平方向スクロールが使用される。

利便性の高いUX→デスクトップに表示させるタイルもアプリ

 商品を購入する前に、比較したい場合は、複数のアイテムをタッチしていくだけでOK。自動で以下のような比較ページが表示される。

 購入プロセスは再びチャーム上で行われ、全ての処理が完了。注文後、デスクトップに表示される楽天アプリのタイル型アイコンには発送状況などが表示され、わざわざアプリを起動する手間もないとのこと。

 楽天市場アプリのリリースは、Windows 8 のリリース日が決定していない段階ということもあり名言されなかったが、他にも楽天テシピや電子書籍リーダー「Kobo」のアプリもかなりの完成度のところまできているようだ。

【関連URL】
●Windows 8 Consumer Preview
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-8/download
●デベロッパーセンター ~ Metro スタイル アプリ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/apps/
●MSP フェローシップ募集ページ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/academic/hh455211
●イマジンカップ世界大会 学生レポーター募集!
http://blogs.msdn.com/b/microsoft_japan_academic/archive/2012/04/24/msp-japan-social-media-member.aspx

蛇足:僕はこう思ったッス
商品発掘から比較、購入までスムーズに行うことができるデモを観て感じたのは、Metro スタイル アプリ の情報デザインルールの効果。複雑で大量なデータも決められたデザインとUI/UXで利用できるため、見にくい感じがない。それと、Metro スタイル アプリ には、そもそも意味ベースで情報を深い堀りする「セマンティックズーム」という考え方があり、大量のデータの扱いに不自由さを感じなかった。クラウドサービス「Windows Azure」を展開するMicrosoft社ならではの戦略的OS&UIということを実感した次第。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは創出支援に注力。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・Twitter @maskinChatWorkcoffee-meeting 詳しいプロフィールはこちら


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