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RoomClip、それは部屋という小宇宙をシェアするアプリ【増田@maskin】


[読了時間: 2分]

 ゴールデンウィーク後半はあいにくの雨の所も多そうだが、各地へ行楽旅行したり知人友人の家に遊びに行く人もいるのではないか。そんな時、“あ、この椅子 いいかも” とか “この収納工夫していて便利そう” 等と感じた人なら、5月2日にリリースされたばかりのiPhoneアプリ「RoomClip」をダウンロードしてみるといいだろう。

 「RoomClip」は、自分の部屋の写真を共有するサービス。“部屋全体” “リビング” “机” “キッチン” “ベッド周り”など9つのカテゴリーを選び写真を投稿する。カテゴリーには他のユーザーも写真を投稿するので、それを見てコメントを残したり、新たな写真 の投稿を求めることもできる。

 カテゴリーには何度でも投稿することができるため、新しい家具や雑貨、配置の工夫をするために共有可能。コレクションや思い出の品々を共有すれば盛り上がることうけあい。他のユーザーの反応をみたり、写真から自分の部屋の模様替え参考にしたり楽しみは尽きない。

インドアにフォーカス




 「RoomClip」を開発したTunnel 代表取締役 高重正彦氏は「恐らく世界初のインドアユーザーにフォーカスしたモバイルソーシャルサービス」と説明する。「「部屋という”小宇宙”を冒険し自分のこだわりを発見する」というユニークな体験を、まずはiPhone、次いでAndroid向けに提供したい考えだ。

 高重氏は「RoomClip」発案のきっかけをこのように語る。

 昨年私の田舎の両親が引っ越しをしたことによって、自分の育った家がなくなる経験をしたんです。その際に “部屋”という場所が、人に見せる機会も少なく、記録もされていないということに気づき愕然としました。レイアウトやコレクションの配置など日々様々な工夫をしていたのにも関わらず、、、そこに問題意識を感じたんです。

 自宅はもちろん、学校や職場で同じように感じる人もいるだろう。高重氏は「位置情報を使ったサービスやグルメ写真など生活圏にフォーカスしたサービスはあるものの、部屋にこだわったサービスはない」と2011年9月末からこのプロジェクトをスタートした。

 苦労したのは「まずユーザーが自分のこだわりを発見するというUXを作り上げる点」(高重氏)。最終的 1)自分の部屋の中を「探検する」こと、2)「他者の視点」で自分の部屋を見ること というUXに絞り込んだという。これは冒頭で説明した、出先で室内を見るのが楽しいという感覚に共通する。

 確かに「RoomClip」は見ているだけで楽しい。家具好きならずとも、自分の城との違いを眺めるだけでも時間を忘れるくらい夢中になれる。この没入感はユーザーにとっては素晴らしいものだ。Tunnel社は、ブランドとのタイアップ広告やマーケティングデータビジネスを検討しているようなら、もしかするとうまく導線を構築することで収益が生まれるマーケットを手にすることもできるかもしれない。

 そんな「RoomClip」は本日から無料でダウンロード可能。近日中に「友だちの部屋に行った際に撮影した写真をアップする」という面白そうな機能を追加する予定で、2012年11月までに100万ユーザー、2014年11月までに1000万ユーザーを目指すという。

チーム編成

・Co-Founder 高重正彦(ビジネス、UI/UXデザイナー)
⇒東京大学大学院工学系研究科修了(ネットワークサイエンス)
⇒モバイルコンテンツ会社(キャリア公式サイト、mixiアプリ、iPhoneアプリの新規企画、運用、UI/UXデザイン)
⇒フリーランス映像制作

▼Co-Founder 高橋弘(iOSデベロッパー、サーバサイドエンジニア)
⇒東京大学文学部卒業 ⇒出版社(営業)
⇒フリーランスエンジニア

▼平山知宏(WEBデベロッパー、データ解析)
⇒東京大学工学部卒業(WEBデータマイニング) ⇒広告代理店(WEB広告)
⇒フリーランスエンジニア、東京大学大学院情報理工学系研究科在学中(半導体)

【関連URL】
・RoomClip 部屋のインテリア、コレクションの写真共有 l AppStore
http://itunes.apple.com/jp/app/roomclip-interior-photo-sharing/id520802798
・RoomClip
http://roomclip.jp/

蛇足:僕はこう思ったッス
GW中にぴったりのアプリ。出先はもちろん、自分の部屋の掃除をする人も使ってみるといいと思う。実は僕は家具が大好き(あんまり持ってないけど)。特に椅子のデザインを鑑賞(体感)するのが大好きで写真集なんかもいくつも持ってる。主夫だけに収納の工夫本も大好き。部屋の写真ってエンターテインメント性が高いと思いません?
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは創出支援に注力、生み出す側を応援し自分でも作るがモットー。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・Twitter @maskincoffee-meeting 詳しいプロフィールはこちら


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