サイトアイコン TechWave(テックウェーブ)

ビックカメラがコジマを買収か【増田 @maskin】


[読了時間: 1分]

5月11日、午前10時のコジマ本社。静けさがあるが、少しずつ報道機関が集まる

 “業界5位のビックカメラが、6位のコジマを買収する” そんな報道が5月11日あり、一時騒然となっている。

 買収が成立すれば、ヤマダに次ぐ業界2位の連合が実現するからだ。

 コジマは1955年、栃木県宇都宮市で創業し、一時は売上日本一を達成、その後、同じ北関東エリア、群馬県高崎市に本社を持つヤマダ電気に抜かれ、近年は業績もふるわない状況だった。

 現時点では、両社とも公式に認めてはいないが、買収が成立する見通しは高いという意見もある。

なぜ、コジマか




 なぜ、ビックカメラはコジマをターゲットにするという憶測が現実味を帯びるのだろうか。

 ビックカメラは、首都圏や大都市を中心に “駅前” をターゲットに店舗を展開。一方でコジマは郊外型の店舗を展開しているため、買収には不自然な点がない。

 業界1位のヤマダは、当初コジマと同じ、郊外型をメインとしてきたが、最近では渋谷や新宿など駅前への出店に注力しており、ビックカメラとコジマの連合により、その脅威に立ち向かえると考えられるからだ。

 買収は成立するか、ビッグネームの大型案件だけに今後目が離せなくなりそうだ。

【関連URL】
・株式会社ビックカメラ:株主・投資家情報サイト
http://www.biccamera.co.jp/ir/index.html
・kojima.net – 企業・IR情報
http://www.kojima.net/corporation/index.htm

蛇足:僕はこう思ったッス
僕の事務所は、栃木県宇都宮市のコジマさんの本社から徒歩2分くらいのところにある。あまり認知されていないが北関東は家電のメッカで、ヤマダ、コジマ、ケーズ、ヨドバシなどが価格争いをするところ。1990年代、コジマは売上日本一を達成し、当時、社長同士の関係があったヤマダは、広告の作成の秘訣をコジマ創業者から指南を受けるという話もあった(だから、チラシの手法はいまだに両社そっくり)。今やさまざまな手法で経営展開を計り業界1位になったヤマダの勢いを押さえるのは一筋縄ではいかない状態。この買収は私達の生活にも影響を及ぼすだろう。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは創出支援に注力。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・Twitter @maskincoffee-meeting 詳しいプロフィールはこちら


モバイルバージョンを終了