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“クローズドなタイムラインを共有” するというコンセプトで企業向けソーシャルコミュニケーションサービスを提供し続けているトークノート(Talknote)は5月23日、サービス登録企業が2000社を越えたと発表した。1000社を越えたのが2012年1月4日で、4ヶ月17日で倍に成長したことになる。
総ユーザー数は明らかになっていないが、5月9日から5月11日までの3日間ビッグサイトで開催された「2012 Japan IT Week 春」へのクラウドコンピューティングEXPOに出展し(写真はその際のもの。CEO 小池温男氏)、冒頭の2日間だけで数千ユーザーを抱える企業複数から有料の「プレミアム版」をその場で受注するなどの成果を得ていた。
トークノートのプロジェクトがスタートしたのは2年以上前。ピボット(方針転換)を繰り返し目標に向け奮闘を続け、特に企業向けに管理機能を提供する有料プランの提供を開始した2012年4月5日に至るまでの苦労は、並大抵のものではなかった。
しかしながら、着実にファンをつかみ、その真価を発揮する 段階に入りつつあるようだ。
ピボットの連続
トークノートは、2009年10月にプロジェクトがスタートし、2010年3月に無料で非公開ソーシャルネットワークを構築できるサービスとしてローンチ。当初は社内外にこどわらず、「ノート」を最大10名のユーザーで共有するコンセプトモデルで、iPhoneおよびAndroidに対応したモバイル特化型サービスだった。
CEOの小池温男氏は「グループメッセージングサービスとしての運用を続ける中で、ヘビーユースするユーザーは企業内コミュニケーションをメインとして使っていることがわかり、ならば企業に特化した社内ソーシャルのサービスとして切り替えよう」と2011年6月16日に再リリース。
当初、エンタープライズ版の計画があり2011年3月にリリースはしていたが、あくまでグループコミュニケーションの延長線に過ぎなかった。この6月の再リリースについて過去の遺産を捨て、企業向けサービスとして完全に切り替える形となっている。
その目論見は的中し、登録企業社数は着実に成長していくことになる。
過去を捨てるピボットとしたとはいえ「グループコミュニケーション」の良さはそのまま残され、常時UI/UXの改善が施され進化を続けている状況。まさにソーシャル時代のコミュニケーションを具現化した印象。ユーザーである(史上最年少で東証一部上場)ネクシィーズ近藤社長は「共に生きている仲間との強い繋がりを強められる素晴らしいツール」とコメントしている。
そんなトークノートは登録も利用も無料。企業内での管理機能を使う場合にのみプレミアム版(500円/ユーザー)へのアップグレードが必要だ。FacebookといったSNSが普及する昨今、どんな価値を提供するサービスなのか是非一度利用して頂きたい。
【関連URL】
・Talknote、登録企業数が2,000社を突破 | トークノート株式会社
http://talknote.co.jp/release/2012/05/23/945
・無料で使える社内ソーシャルネットワーク:Talknote
http://talknote.com/
トークノートの魅力は、よくあるFacebookやTwitterなどの寄せ集めではなく、小池社長が感じる「仲間との縁を豊かするソーシャルコミュニケーション」の理想像が、サービスの端々に見え隠れすること。小池氏はブログの中でこう表現する。「公開した直後のものは、まだ生まれたばかりの赤ちゃんだと思っています。この世に生み出したこのページをちゃんとした大人に育てるべく、これからもブラッシュアップを続けていきます」。よくピボットを切り捨てるだけと誤解する人がいるが、目標に邁進するための三段飛びと考えた方がいいように思う。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。TechWaveでは創出支援に注力。個人テーマは「ビットxアトム」