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Pittaa、タイムラインに埋もれた “話題” を逃がさない秀逸Twitterクライアント 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 あなたは、どれくらいTwitterユーザーをフォローしているだろうか。

 調査によってはフォロー数平均60人であったり300人であったりばらつきがあるが、一人あたり1日3ツィートしたとしても、数百、数千のツィートがタイムラインに流れることになる。

 「タイムラインでみんなが話題にしているツィート」を探すのは想像以上に難しく、結局は放置に近い状態になっているのが現実なのかもしれない。

 けれども諦めてはいけない。5月28日にリリースされたiPhone用Twitterクライアント「Pittaa」を使えば、タイムラインの中のバズニュースだけが抽出されるようになってしまうのだ。価格は170円、広告表示がある無料版もある。

洗練されたアルゴリズムがこのアプリの価値




 「Pittaa」の特徴は、画面のようにタイムライン(HOME)が「Hot」「Time」「Like」という3種類のモードに拡張されている点。「Time」は、従来通りのタイムラインだが、「Hot」を選択するとタイムラインの中でリツィートやMention(@)などで話題になっているツィートだけが絞り込まれる仕組み。

 「Like」は、システムが仲良しと判断した人のツィートだけが表示されるモードで、頻繁にやりとりをする人やよくお気に入りに登録するツィート主だけが浮上してくるため、いちいち検索などの作業をする必要なく、コミュニケーションにだけ集中できる。

 開発したのは、あの茨城県つくば市郊外で開発を続ける新卒スタートアップ「FULLER」。初バージョンとは思えないアプリの完成度の高さ、そしてTwitterヘビーユーザーであるほど快適さが増すアルゴリズムには目を見はるものがある。

 彼らは、「Hot」や「Like」の抽出アルゴリズムをつき詰めつつ、動作速度低下を招くAPI取り込みや計算処理を高速化したり、徹底したバグFixを行い、日常的に使用できるTwitterクライアントとして完成形を目ざしてきた。その象徴とも言えるのがPittaaアイコンを筆頭としたユニセックスデザインだ。

 一般的なTwitterクライアントと比較するとボタンが多く若干解りにくい感は否めないが、高い機能性がUI/UXに反映されればされるほど愛着が沸くように思える。

【関連URL】
・Pittaa
http://pittaa.com/
・あえて地方で戦う、凄腕エンジニア達のスタートアップ 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51746082.html
・FULLER株式会社
http://fuller.co.jp/

蛇足:僕はこう思ったッス
拙著の話で恐縮だが、2010年に出版した「ツイッター情報収集術」は、まさに情報収集ツールとしてのTwitterに着眼した本だった。Pittaaは、そういったヘビーユーザー側の概念をツールに落したアプリと言っていいだろう。まだまだ進化できる余地はあるし、それが実現できれば、Twitterしばりを抜いた情報収集ツールとして化けそうな予感がする。なお、現時点ではAndroid版は未定とのことだが、利用者の声次第という面もあるようなので、是非欲しいという人はFULLERにリクエストしてみてはどうだろうか。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。TechWaveでは創出支援に注力。個人テーマは「ビットxアトム」
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・Twitter @maskincoffee-meeting 詳しいプロフィールはこちら


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