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Amazonが一方的にページを削除、USBスピーカーOVO(オボ)をBluetooth接続と誤認か?

「グリーンファンディング」で9488万円超を調達した注目のUSB接続スピーカー「OVO(オボ)」のページが本日(2019年1月17日)14時頃、突然削除されました。

OVO(オボ)の最大の特徴である「Bluetooth接続スピーカーにあるような音質劣化や遅延が無い事」をAmazonの商品ページの本文で説明したところ、Amazon.co.jpから「電波法の認証資料」を要求され、理解が進まないまま一方的にページが削除されたとのこと。

「OVO」を開発したJDSounds社 代表取締役 宮崎晃一郎氏は以下のように話します。

「そもそも、OVOにはBluetooth接続の機能はありません。あくまで機能説明のために“Bluetooth”という単語を使ったに過ぎません。しかし、Amazonの部署間の連携が取れない無いのか、いくら説明しても成立せず、結局Bluetooth機能があるないに関わらず、Bluetoothという単語が文章内に含まれているのが問題とされてしまったようです」。

「OVO(オボ)」はクラウドファンディング・キャンペーン展開を始めた当初から「Bluetoothではない」ことを主張してきました。USB接続によって音だけでなく電源も供給する、接続元がスマートフォンであったとしてもそこからの給電だけで非常に迫力のある音を鳴らすのです。音声もUSB経由で劣化なしで送信される仕組み。音が非常に聞きやすくビデオチャットなどでも効果を発揮します。

スマートフォンやノートPCで音を楽しむために生まれた「OVO(オボ)」は確かに新しいカテゴリーの商品かもしれません。ちょっとした勘違いはあると思いますが、メーカーが出品するアイテムを双方の理解無く一方的に削除した事実は大きな波紋を呼びそうです。


Amazon.co.jpのJDSoundsのページ。OVOのケースだけが販売継続されている状態。ケースにBluetoothという単語をいれたら削除されるのだろうか。

【関連URL】
・[公式] ウォークマンの工場で作られたポータブルスピーカー「OVO」出荷開始、それは半径100cmにおける音の革命だった

超蛇足:僕はこう思ったッス
JDSounds社によるとAmazonの対応は“会話にならない”とのことで代表宮崎氏は疲弊しているように見受けられた。Bluetoothという単語を入れた途端に「電波法云々」だけ追求してくるAmazon側の態度は「AIによる自動化対応なのか?」(JDSounds社)と思わせるもの。グローバルで見れば人権侵害などにあたるアイテムが削除されニュースになったケースは覚えがあるが、メーカー側の説明を聞き入れないケースは初めてではないだろうか?

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